失われた時を求めて(3)――花咲く乙女たちのかげにI (岩波文庫)

著者 :
制作 : 吉川 一義 
  • 岩波書店
3.83
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本棚登録 : 132
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (498ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003751121

作品紹介・あらすじ

少年の目に映る世紀末パリの社交風俗を描く、第二編第一部「スワン夫人をめぐって」。ジルベルトへの想いを募らせ、上流階級から排斥されたスワン家のサロンに足繁く通う私。ある日、憧れの作家ベルゴットと同席する栄に浴するも、初恋は翳りを帯び…。

感想・レビュー・書評

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  • 本巻は主人公とスワンの娘ジルベルトとの恋話なので、割と読みやすかった。スワンと同様にこの少年も執着が強いタイプみたいで、好きな女の子の両親も住んでる家も好きになってしまう。ジルベルトの顔の中にスワンの面影や母親であるオデットの面影を見つけて楽しんだりしている。実の親と違いスワン夫妻もこの子を質のいい友達と認め大人のように扱ってくれる。

    楽しかった日々もやがてジルベルトと仲違いしたことで終わりが訪れる。主人公自身にも大きな変化があるが、スワン夫人のほうも大きく変わる。それは一つの時代が終わった事を告げている。主人公が娘でなく母親のほうの客になってから垣間見たスワン夫人のサロンの様子が面白い。オデットもだけどコタール夫人が卒がなくしたたか。

    プルーストは女を描くのが上手いなと思う。自身が女々しいところがあるからなのか?

  • 前巻の読了から5年も経過してしまいましたが、ようやく第3巻を読み終えました。
    "私"のジルベルトへの初恋と、その終わりまでが描かれつつ、パリの社交界の様子や芸術に対する様々な考えが途切れることなく語られていきます。
    読み終えた今は、間違いなく面白いと思いますが、読んでいる途中は、一区切りをつけようにも延々と区切れることなく続く文章に圧倒されてしまいました。

  • パリがあんなんなってる時に、なんだかタイムリーな。 舞台である19世紀末のパリはテロの気配などないのだが、20年後には第一次世界大戦、半世紀後は第二次世界大戦で、1世紀とちょい後には今回のテロが起こるわけで。

    相変わらずぜんぜん話が 進まなくて、延々とぐだぐだやってるんだけど、不思議と苦にならない。かえってその進まなさが心地よく、ずっと読んでいられる。

  • 特に、「知性」(p312)と、「無関心」(p398)が良かった。
    愛の顛末が連続的で、まさに「時間」(p130)のとおり、風の前の塵というかんじでした

  • 1巻~2巻を読んできて、意外と読みやすい、と思っていたが、この3巻「花咲く乙女たちのかげにⅠ」は読み進めるのに苦労した。
    内容は芸術鑑賞やサロンの人間模様、少年の恋愛などと多様で、それらが華麗な文章で事細かに描かれているが、一文一文を咀嚼しながら意味を考えて読んでいくことが難しかった。
    サロンでの人間観察や恋愛の心理描写など、これまで読んできた小説とは一味違った観点から考察されており、物語として楽しめる、というものではないが、恋愛における微妙な心理の揺れから来る様々な言動や、サロンにおける人物の内面描写を絡めた会話などが興味を惹いた。
    読み終わっても漠然とした感想しか抱いておらず、内容の十分な理解はできていないと思うが、ともかくここまで理知的で美しい文章にあらためて驚嘆した。原文と翻訳の両方の力なのだろう。

  • 自分の読解力のなさを反省し、あえて★-1。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号:953.7//P94//3

  • 岩波文庫:赤 080/I
    資料ID 2011200420

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