失われた時を求めて(5)――ゲルマントのほうI (岩波文庫)

著者 :
制作 : 吉川 一義 
  • 岩波書店
4.08
  • (5)
  • (3)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 87
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003751145

作品紹介・あらすじ

パリのゲルマント館の一翼に引っ越した一家。家主の公爵夫人は神秘の輝きを放つ貴婦人。その威光にオペラ座で触れた「私」は、コンブレー以来の夢想をふくらませ、夫人の甥のサン=ルーを兵営に訪問、しだいに「ゲルマンのほう」へ引き寄せられる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ここから第3篇。4巻読んでからから1年以上もあいてしまった。
    相変わらず長々うだうだやってるんだけど、どういうわけか今までになくすいすい読める。すいすい読めるおかげで筋がわかりやすいし面白さも増えた。5巻読んだらまた別のを読もうと思ってたけど、このまま6巻を読むことにしようか。

  • 青春の若々しさが印象的だった。これまで同様、瞬間瞬間の感情が豊饒な文章で綴られており、読み応えがあるが、本巻はより一層の華やかさがあった。次巻が楽しみ。

  • だいたい、こんなとりとめのない長編を書き続ける(コルク張りの無音の部屋で)という行為そのものが狂気であって、そこに最も惹かれ続けている。プルーストの文体の大まかな特質、パターンは、{場面の実際的な記述、出来事→プルースト(語り手、「私」)の見解=脱線に脱線を重ねて膨張する傾向がある→場面の実際的な記述、出来事(最初の出来事などの帰結)}であろう。この真ん中の部分は塊として読んで読み飛ばせる。ただし、p395のケンカのような場面で、拳で殴りつけるような動作について「卵形の物体」がどうのこうのというようなユニークなものも多い。プルーストは下手であるだろうし、散漫でさえあるだろうが、その書き手の特性が所々にはっとするような、独創的な表現を散りばめることに成功している。とはいえ、やはり病的であろう。脱線して膨れ上がるキメラ。物語の筋はあってないようなもの。どうでもよいだろう。また、やはりプルーストが同性愛者であるということもあるのか、同性(男)の描写が多い気がする。第五巻は、サン・ルーやロベールとの接触が多いからか。ゲルマント公爵夫人への憧れを傘にきても性向は隠せない。

    それにしても、この作品それ自体よりほかの解説や分析の方が面白いかもしれない。そういう傾向があるとすると、そういう作品性は一体なんなのか。マスターピースになりうるのは、この作品より解説や分析が面白いということに関係があるはず。訳者のあとがきを読めば、この訳で読んでもよいと思えるはず。

  • 岩波文庫 080/I
    資料ID 2013200069

  • 岩波文庫版の5巻。
    丁寧に描き出されるプルーストの世界を堪能出来る。

全5件中 1 - 5件を表示

プルーストの作品

失われた時を求めて(5)――ゲルマントのほうI (岩波文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする