星の王子さま (岩波文庫)

  • 岩波書店 (2017年7月18日発売)
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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784003751312

感想・レビュー・書評

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  • H29.9.24 読了。

    ・新潮文庫に引き続き同名小説2冊目。言わずと知れた名作。
    ・「おとなは、だれも、はじめは子どもだった。しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。」
    ・「心で見なければ、物事はよく見えない、肝腎なことは目に見えない。という人間生活のほんとうの美しさが書かれているわけです。」
    ・自分には、まだ子供心は残っているのかな?

  • 社会学者・上野千鶴子さん「私をつくった4冊の本」: 日本経済新聞[有料会員限定]
    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD270DW0X20C21A8000000/

  • 中学生の頃読んで、絵が可愛いから好きでした。大人になって星の王子様ミュージアム(今はもうないけど)に行ってサンデグジュペリのことを知った上で読み直しました。解釈が全く変わりました。
    宝物の一冊です。

  • タイトルは知っていましたが、なんとなく読むタイミングがなく、なんとなく読んでいないことが気になっていた本です。子どもの頃に読んでおいた方がよかったかなと思っていましたが、おとなになって働く今読めてよかったのだと思います。
    はっとさせられる言葉が多く、今の働き方や生き方を振り返るきっかけになりました。またいつかのタイミングで読み返すことになるだろうなと思います。大切な本がひとつ増えました。

  • いつか読もうとしていた作品を遂に手に取る。子供向けでは、無かったのですね。
    何処となく村上春樹さんの作風を思いました。

  • 子供より30代以降の大人にこそ刺さる作品

    中盤、王子さまが星を巡って色々な人と出会い「おとなって〜だなあ」と考えるその内容は
    読者である僕自身が生きてきた中で、いつの間にか受け入れてしまっていた無意識の部分を指摘されているようでハッとさせられた

  • この本は、大切な友だちのために書かれたそうです。なんて幸せな友だちでしょう。サン・テグジュペリにとって、彼が世界に存在することがどんなに大切だったかわかります。王子さまにとって、一輪の花がどうしようもなく大切だったように。悲しい思いをしているんじゃないかと心を痛めたように。誰かを、なにかを本当に大切に思うことはその人の幸せを願うことで、愛するとはこういうことだと思いました。

    人生で経験できることは限られているけれど、様々な出会いや喜びは、一つひとつがとても大切で嬉しくて特別なものです。誰かのために心をつくすことも美しいことです。もし、どこかの星にこのような気持ちで生きている人がいたら、その星はきっと輝いて見えるでしょう。世界も同じです。私に大切なものがあるのと同じように、みな何かしら特別な瞬間があり大切にしているものがあるのですから。深い悲しみにあるとき、星空はあまりに美しくて残酷に思うこともありますが、大きな愛があったからこそ悲しいわけで、与え与えられた愛が大きければ大きいほど悲しみは大きく、星空は輝くのだと思います。

  • 最後に星の王子さまが消えてしまったのは、飛行士にとって王子さまが大切なものになったからこそ見えなくなった(消えた)という、本当に大切なものは目に見えないというキツネの言葉を暗示しているように感じました。目に見えないからこそ、2人はかけがいのない関係性を築き上げたのではないかと思います。
    この本を読んで胸に刻んだことは大人になるにつれ忘れてしまうかもしれません。そんな私が童心を忘れてしまった頃にもう一度読み直したいです。

  • 「生きるうえで本当に大事なことって何ですか?」

    人生においてのまことに大事な質問の一つに、深い思索を与えてくれる本。

    大事なことを見失っている人を大人という。

    大人って変だね。

    大人の世界では当たり前に行われていることに、疑問を投げかける。

    「それは本当に大事なことなんですか?」と。


    いつまでも少年の心を持ち続ける人間でありたい。
    それは人生において大事なことを大事にする自分であり続けるということだ。

  • 「星の王子様」 サン=テグジュペリ
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    サン=テグジュペリ(1900‐44)生誕100年記念。世界中で愛読されている不朽の名作を、アメリカで出された初版本にもとづいて改訂した新しいエディション。巻末には、ニューヨークのモーガン・ライブラリーに所蔵されているサン=テグジュペリの草稿やデッサンの中から選んだ素描(淡彩)6葉を付しました。『星の王子さま』の創作過程をたどることのできる貴重な資料です。小学5・6年以上。
    「BOOK 」データベースより
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    タイトルも作者も超有名だけど、なにげに読んだことない本ってのが結構あります。
    「長靴をはいた猫」とか、
    「100万回生きた猫」とか、
    「モモ」とか、
    今回読んだ「星の王子様」とか。
    そろそろそこらへんも制覇していきたいな、と思いまして、ちょうどKindleのセールで売ってたので買ってみました。

    最初、パイロットと王子様のやりとりがイノセントすぎて意味がわからず、
    「ああ、私の中のイノセントはもう完全に失われてしまったのね(T_T)」
    と悲しい気持ちになりました。
    が、キツネが出てきたあたりからなんとなく説教くささがでて来て、意味がわかるように。

    子供がよんだら面白いのかな?
    子供なら前半から面白がれるのかな?

    Amazonのレビューをいくつか見たんですが、この本はいろんな人によって訳されていて、訳によってだいぶ雰囲気がかわるみたいです。
    私は岩波少年文庫で内藤濯という人が訳したものを読んだんですが、Amazonのレビューでは新潮文庫で河野万里子という人が訳したやつの方が読みやすいみたい。
    たしかにあんまり読みやすいとは言えなかったので、違う訳なら読みやすいのか比べてみるのも面白いかもしれない。
    大人になってしまった自分にとっては耳が痛い。
    もう年齢的には大人だけど、大人ぶらずに生きていきたいなぁ。。。


    ワタクシ的名セリフ
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    だけど、もし、あんたが、おれと仲よくしてくれたら、おれは、お日さまにあたったような気もちになって、暮らしてゆけるんだ。足音だって、きょうまできいてきたのとは、ちがったのがきけるんだ。ほかの足音がすると、おれは、穴の中にすっこんでしまう。でも、あんたの足音がすると、おれは、音楽でもきいてる気もちになって、穴の外へはいだすだろうな。
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    人間やキツネはたくさんいるけど、特別になれば、その相手は自分にとって唯一の大切な存在になって、相手との些細なことが特別になり喜びになる。
    なんだかいいなぁ。
    たくさんの人と出会ってきてますが、お互いそういう存在でありたいよねぇ。



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    「さっきの秘密をいおうかね。なに、なんでもないことだよ。心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」 
    「かんじんなことは、目には見えない」と、王子さまは、忘れないようにくりかえしました。 
    「あんたが、あんたのバラの花をとてもたいせつに思ってるのはね、そのバラの花のために、ひまつぶししたからだよ」
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    肝心なことは、目に見えない。
    よく聞くけど、そのとおりだな。。。



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    子どもたちだけが、なにがほしいか、わかってるんだね。
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    大人は意外と自分のことがわからない。
    なにがほしいのか、なにをすれば楽しいのか、なににイライラしているのか。
    小手先で自分の気持ちや行動をごまかし続けると、欲しいものもやりたいこともわからなくなってしまうこと、たくさんあると思う。
    かっこつけたり、クールぶったり、ひねったものの見方をしたり。
    大人として仕事して暮らしている以上、ちゃんとしとかないといけない部分はどうしてもあると思う。
    でも自分のなかを大人で全部にせず、半分くらいは型や経験値を無視して、思うままに自由に動ける部分は残しておきたいなぁ。。
    決まりとかルールとか無視して動ける場所がないと幸せになれないもん。

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