プレヴェール詩集 (岩波文庫)

制作 : 小笠原 豊樹 
  • 岩波書店
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003751718

感想・レビュー・書評

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  • 20世紀の真ん中あたりに活躍したフランスの詩人による詩集です。生前に出版した複数の詩集から佳作をセレクトしたベスト盤的一冊です。

    近代以降のフランスの詩人というとランボーとかマラルメとか、なんだかファンタジックで意味不明なイメージがあります。本書の作品の多くも、どことなくシャープな影が感じられ、そのあたりは「フランスの詩人」的イメージです。しかしシャンソンの歌詞を多く手がけ、映画の脚本など大衆向けの仕事でも知られる詩人だけに、難解とか晦渋とかややこしい印象はありません。余計な理屈や意味づけを知っておく必要はなく、ただ読めばそのまま詩人の世界にリンクされます。

    もちろん本書の魅力は収められている詩編そのものにあるのですが、他方で日本語が非常にこなれていて、精彩を放っています。原文との一致はどうなんだとか、余計な詮索をする気にもならない職人芸の極みです。

    ところでなんでこの本買ったんだろうな。いやもちろん買ってよかったと思うのですが・・・

  • 20世紀に活躍したフランスの詩人、ジャック・プレヴェールの詩集。
    シャンソン『枯葉』の作詞者であり、映画『天井桟敷の人々』の脚本家としても有名だけど、詩としては
    「三本のマッチ 一本ずつ擦る 夜のなかで」と始まる短い恋愛詩(『夜のパリ』)や、
    「天にましますわれらの父よ/天にとどまりたまえ/われらは地上にのこります/地上はときどきうつくしい」という語で始まる詩(『われらの父よ』)などをよく目にする。
    肩肘張らずに読める、軽妙洒脱で、機智とユーモアに溢れた詩集。巻末に付された谷川俊太郎の解説文も、洒落ていて面白い。

  • 小笠原豊樹の訳の美しさに感激。
    「きょうはなんにち/きょうは毎日だよ/かわいいひと/きょうは一生だよ/いとしいひと/ぼくらは愛し合って生きる/ぼくらは生きて愛し合う/ぼくらは知らない 生きるってなんだろう/ぼくらは知らない 日にちってなんだろう/ぼくらは知らない 愛ってなんだろう。」(唄)

  • 谷川俊太郎が影響を受けたもののひとつに挙げていた。言われてみれば、似た空気がある。だから好き

  • 素敵なおじさん。フランスの詩集。

  • 小笠原豊樹さんの訳が素晴らしい。詩人のたましいの共鳴。読んでいてうれしくなる。

  • フランス語のペーパーバックを先に読んだのだけれど、日本語で読むとまた味わい深い。そういう意味では日本語ってすごいとも思う。谷川俊太郎さんの解説もいい。

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