プレヴェール詩集 (岩波文庫)

制作 : 小笠原 豊樹 
  • 岩波書店
4.09
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本棚登録 : 93
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003751718

感想・レビュー・書評

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  • ジャック・プレヴェールは、「枯葉」というシャンソンの作詞でも良く知られています。もの哀しいメロディーの曲で、過ぎた愛を歌い上げていますが、この詩集に収められた他の詩は、予想に反して明るい色調のものが多いです。

    例えば「なくした時間」。天気のいい日に働いていると、みんなが持つであろう気分が軽快に表現されていて、思わず微笑みました。

    また「祭」。生命の神秘と儚さが、短い詩に濃縮されています。

    詩は、詠う人の心のあり方が如実に現れるものだと思います。
    簡潔な言葉で人生のシーンをとらえてみせたプレヴェールの心は、市井で生きる人々の気持ちと同じ目線に立っていたんではないかと感じました。

    個人的に、「枯葉」の「ね、僕は忘れていないだろう(Tu vois, je n’ai pas oublié)」という件は、フランス人の心根の優しさを感じさせる部分です。

  • 岩波文庫赤

    プレヴェール 詩集 小笠原豊樹 訳

    対象や景色を細かく描写しているため、叙情詩というより 短編小説を読んでいる感じ。叙景詩というのだろうか?

    詩から物語を想像しやすい。戦後の民衆の苦悩、資本主義への批判をイメージして 詩を詠んだ。「赤い血」という表現には驚いたが、ほとばしる生命 と解釈した

    リフレイン や リズムに 法則性があり、言葉としても面白い。訳が上手い?


    ことば
    「くじら釣り」息子の自分、父親殺し、くじら=息子の自我?
    「われらの父よ」この世のすべてのすばらしさは 地上にあります
    「景色が変わる」二つある、一つは月、もう一つは太陽、貧乏人 労働者に この二つは見えない
    「血まみれの唄」生きものはすべて地球といっしょにまわって血を流す
    「唄」きょうは 一生だよ

  • 『ことば』より
    『見世物』より
    『雨とお天気』より
    『ものがたり』より
    (シャンソン)枯葉

    著者:ジャック・プレヴェール(Prévert, Jacques, 1900-1977、フランス、詩人)
    訳者:小笠原豊樹(1932-2014、北海道京極町、詩人)
    解説:谷川俊太郎(1931-、杉並区、詩人)

  • 詩に馴染みの薄い私でも抵抗なく。

  • 20世紀の真ん中あたりに活躍したフランスの詩人による詩集です。生前に出版した複数の詩集から佳作をセレクトしたベスト盤的一冊です。

    近代以降のフランスの詩人というとランボーとかマラルメとか、なんだかファンタジックで意味不明なイメージがあります。本書の作品の多くも、どことなくシャープな影が感じられ、そのあたりは「フランスの詩人」的イメージです。しかしシャンソンの歌詞を多く手がけ、映画の脚本など大衆向けの仕事でも知られる詩人だけに、難解とか晦渋とかややこしい印象はありません。余計な理屈や意味づけを知っておく必要はなく、ただ読めばそのまま詩人の世界にリンクされます。

    もちろん本書の魅力は収められている詩編そのものにあるのですが、他方で日本語が非常にこなれていて、精彩を放っています。原文との一致はどうなんだとか、余計な詮索をする気にもならない職人芸の極みです。

    ところでなんでこの本買ったんだろうな。いやもちろん買ってよかったと思うのですが・・・

  • 20世紀に活躍したフランスの詩人、ジャック・プレヴェールの詩集。
    シャンソン『枯葉』の作詞者であり、映画『天井桟敷の人々』の脚本家としても有名だけど、詩としては
    「三本のマッチ 一本ずつ擦る 夜のなかで」と始まる短い恋愛詩(『夜のパリ』)や、
    「天にましますわれらの父よ/天にとどまりたまえ/われらは地上にのこります/地上はときどきうつくしい」という語で始まる詩(『われらの父よ』)などをよく目にする。
    肩肘張らずに読める、軽妙洒脱で、機智とユーモアに溢れた詩集。巻末に付された谷川俊太郎の解説文も、洒落ていて面白い。

  • 小笠原豊樹の訳の美しさに感激。
    「きょうはなんにち/きょうは毎日だよ/かわいいひと/きょうは一生だよ/いとしいひと/ぼくらは愛し合って生きる/ぼくらは生きて愛し合う/ぼくらは知らない 生きるってなんだろう/ぼくらは知らない 日にちってなんだろう/ぼくらは知らない 愛ってなんだろう。」(唄)

  • 谷川俊太郎が影響を受けたもののひとつに挙げていた。言われてみれば、似た空気がある。だから好き

  • 素敵なおじさん。フランスの詩集。

  • 小笠原豊樹さんの訳が素晴らしい。詩人のたましいの共鳴。読んでいてうれしくなる。

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