朝鮮民芸論集 (岩波文庫)

著者 : 浅川巧
制作 : 高崎 宗司 
  • 岩波書店 (2003年7月17日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003810514

作品紹介

植民地下の朝鮮に渡り、李朝・高麗陶磁の窯跡の調査や朝鮮の民芸品の収集・研究に精力を傾けた浅川巧(一八九一‐一九三一)。その一連の仕事は、柳宗悦の民芸運動にも多大な影響を与えた。「朝鮮の膳」「分院窯跡考」「朝鮮茶碗」など十二篇を収録。

朝鮮民芸論集 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 均一化された工業製品じゃなく。
    二本の手がほそぼそと紡ぎだすモノたちの、美しいこと。
    ため息がでる。

  • 凡ての場合、正しき使命をもつものの存在は飾りになっても邪魔にはならない。邪魔になるものは無用のものに限る。(39p)

    疲れた朝鮮よ、他人の真似をするより、持っている大事なものを失わなかったなら、やがて自信のつく日が来るであろう。このことはまた工芸の道ばかりではない。(昭和3年3月3日 於清涼里)(45p「朝鮮の膳」より)

    実用の中に本当の美を見出し、本当の美の復活を田舎で細々と使われていたお膳や陶器、箪笥を探し出すことで明らかにし、陶器の破片を拾い蒐めては、昔の窯跡の復活を願い、記録した。その記録を美しい日本語で書き、戦前の朝鮮で出版した。浅川巧(1891-1931)は、日本人として朝鮮の人に慕われている数少ない、そして韓国内の共同墓地に墓がある唯一の日本人として、今年私は大いに興味を持った。

    著書を読んでわかったのは、地道で誠実な人だということである。大きな運動を起こす人でも、リーダー的な人でも無い。しかし、一片の陶器の破片から世界の凡てを見通せる人である。一冊の本から『人格』が匂いたってくる。

    「金海」という文章にビックリする。浅川巧は亀浦駅から川向こうの山をひと目見て、その向こうに窯跡があることを予感したのであるが、実際その場に立って見て、見えるのは広大な洛東江の川の流れと広い平野なのだ。彼はおそらくそこから川を渡り、金海の街中に入り、更に山の奥に入って行く。私の遺跡を捜す旅よりさらに困難な旅を嬉々とやっており、私もいつかこんな旅をしたいと思ったのである。
    2012年9月17日読了

  • 「白磁の人」を読んで浅川巧という人に興味を持つようになりました。
    朝鮮の工芸、窯あとなど色々丁寧に調べてあり、柳宗悦に影響を与えた人物。

  • 朝鮮の民芸品をイラスト付きで解説。‘論集’と言うほど硬い本ではありません。

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