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- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003811146
感想・レビュー・書評
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文化人類学の創設者の鳥居龍蔵自らの手記。こんな日本人がいたことが誇らしい。牧野富太郎と同じように市井の学者が認めら得た良い時代だった。
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著者の鳥居龍蔵氏は明治期の考古学者・民族学者です。
小学校を中退し、その後独学で必要な語学や専門の人類学を学んだとのこと、そういった厳しい環境下においても国際的な業績をあげた在野の研究者の自伝です。
独立独歩の精神で自らの学びを貫徹していく鳥居氏は、1895年、初めての海外フィールドワークとして遼東半島の調査を行いました。そして、その後、台湾・北千島・西南支那・満州・蒙古・シベリアと精力的に探索の足を伸ばし数々の功績を挙げていくのですが、その地道な学究活動の道は必ずしも光の当たるところばかりではありませんでした。