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Amazon.co.jp ・本 (548ページ) / ISBN・EAN: 9784003811313
みんなの感想まとめ
独創的な理想主義を展開した近代日本の哲学者の思想が、初めて文庫選集としてまとめられた本作は、徹底した批判精神と鋭い思考力を持つ大西祝の魅力を伝えます。主著『良心起源論』を含む哲学、美学、心理学に関する...
感想・レビュー・書評
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小坂国継編『大西祝選集I 哲学篇』岩波文庫、読了。近代日本思想史における最初の哲学者大西祝、初の文庫選集化。徹底した批判精神と鋭利な自前の思考力で、独創的な理想主義を展開したその思想に光が当てられることは嬉しい。Iには主著『良心起源論』のほか哲学・美学・心理学の諸論文を収録。
姉崎正治は36歳で夭折した大西に対し「一夜づくりの者はよく出来ても、やはり一夜づくりなり、三年かゝれば三年、五年かゝれば五年、其だけの産物たる価値あり」と追懐。共に井上哲治郎門下であるが、大西は井上らの「速成の著書」と対峙し続けた。
「自分自身の行為に就て良心に咎めらるるてふ心識を発起せしことなくして、他人の行為を見て良心に咎めらるるてふ心識を発起すと云うは、是れ天地を顛倒すると云ふものなり」(『良心起源論』)。
国家権力を盾に他の学説と争おうとする井上と調和するはずがない。編者は井上との不和・確執に大西が帝大に残らず、「良心起源論」提出・発表を見送ったとみる(解説)。IIは「評論篇」、IIIは「倫理学篇」。大西の全貌明らかにする選集刊行を言祝ぎたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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