中国近世史 (岩波文庫 青N117-1)

  • 岩波書店 (2015年7月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784003811719

みんなの感想まとめ

中国の近世史を俯瞰し、政治や文化の重要な転換点を明快に描いたこの作品は、特に初学者にとって理解しやすい内容となっています。著者は、唐から元までの歴史を人物論を中心に展開し、独自の視点で評価を行っていま...

感想・レビュー・書評

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  •  著者の内藤湖南は、唐宋変革論を唱えたことで有名である。今回の著書では、中国の宋代以降を近世とし、宋代は政治、文化、経済、社会的に大きな変化を遂げたと述べている。時代としては、唐末から元代までを対象にしているが、今回の著書で最も印象に残った事柄は、唐末から宋代にかけて、政治体制が貴族制から君主独裁制へと変化した点である。
    唐代までは、君主唯一が権力を握っているわけではなく、貴族もまた力をもっていた。しかし、宋代に入ると周りは官僚で固められ、君主唯一が権力を握る政治形態と変化した。中国史における「近世」の重要性を再確認できる素晴らしい著書だと思う。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/706439

  • 日本における東洋史研究の祖・内藤湖南の著。データが古いので鵜呑みにできない部分もあるが、宮崎市定が指摘するように、歴史の大局を看破する力がずば抜けているように感じた。中国近世史を概説的に学びたい初学者にもオススメ。

  • 中国史の大家、内藤湖南の唐から元までの歴史。人物論を中心とした政治史が殆どで、そこに文化史が加わる。
    やはり人物中心の歴史は面白い。特に明治頃はポリティカル・コレクトネスもなく、ズビズバと評価していて爽快。
    社会史、経済史もいいが、湖南のような叙述がわかりやすくて頭に入る。

  • 五代十国っておもろいね!

  • 貴族制度が崩壊した唐〜五代十国から説き始め、皇帝独裁の官僚制度が整った宋を近世の幕開けとし、元滅亡までを描く。歴史を俯瞰し要点を掴んだ語り口は明快でリズムがあり読み易い。野蛮人とか文化的に劣るといった表現がズバズバ出てくるが、差別的使用というより、ひとつの定義と割り切って読むべき。人物評価も呵責ないが、無能と断じた人にも、功績や美点があれば、その旨併記しているので、(無論著者の主観ではあるが)公平さが担保されている印象。中国の統治形態の移り変わりを捉えるのに適している。

  • 唐末から元にかけての中国史。著者はこの時代に近世への画期があったとする。

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