西田幾多郎書簡集 (岩波文庫 青124-10)

  • 岩波書店 (2020年9月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (350ページ) / ISBN・EAN: 9784003812846

作品紹介・あらすじ

独創的な思想を起ち上げた哲人は、実人生では苦しみと悲哀の渦中を生きた。家族の死と病気、子供、親族への想い、大拙を始め、旧友との生涯にわたる交情、大学の同僚、門下に示した配慮と学問への厳しい姿勢、戦時下での国難への批判を書簡により伝えた書簡の中で、率直、明快な言葉で自己の想いを語り、その素顔を見せる。西田幾多郎の書簡を精選する。

感想・レビュー・書評

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  • 最初は明治24年の手紙から始まるのだが、まるで漢文のような文章だったのが、最後の昭和20年になると、今とあまり変わらなくなってくる。
    50年でこんなにも日本語が変わったことにまずは驚いた。

    西田幾多郎の哲学に関してはいくつか表面的なことを知っているだけだったので、理解しかねる部分も多々あったが、おそらく途中経過であるがため、むしろ分かりやすい表現もあり、興味深く読み進められた。

    手紙の端々から、細かな配慮のできる人であったことがうかがえる。
    ちょうど「歴史の交差路にて」という本を読み終わったところなのだが、西田幾多郎のことが語られている箇所があり、そのことを思い出した。

    子どもにあてた手紙には、親として心底心配している姿に強く共感させられた。
    ただしあくまで人生の先輩として助言している。
    (そして辛酸をなめたこの人だからだろう、言葉がとても重い気がする)
    この時代の父親としては珍しいのではないだろうか。
    優しさがあふれている。

    もっと西田哲学を知りたい、それからまたこの本を読んでみたい、そう思った。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/745815

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著者プロフィール

1949年生まれ。京都大学名誉教授。京都大学大学院文学研究科およびドイツ・ボーフム大学哲学部ドクター・コース修了。哲学博士。専門は哲学・日本哲学史。著書『哲学のヒント』(岩波新書)、『はじめての哲学』(岩波ジュニア新書)、『大正史講義【文化篇】』(共著、ちくま新書)など。

「2022年 『西田幾多郎『善の研究』を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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