国語学原論 下 (岩波文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003815021

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  • 下巻は文法論、意味論、敬語論、国語美論(懸詞の分析)をふくむ。文法論は上巻のつづきだが、文単位の分析で、文の成立条件、格の問題などが論じられている。つまり辞によって包摂されたものが文の条件である。意味論は「枝」を「杖」、「石」を「テーブル」というような客体の把握のしかたが意味であって、これは単なる譬喩ではないという。敬語論も基本的には上下尊卑の把握が基礎になっており、聞き手との関係なども加わってくる。「お母様が読んであげましょう」は子供が母親を尊敬して把握している、その把握の仕方に寄り添うことで親密の表現になるそうである。国語美論では包括関係がづれている懸詞を中心に分析している。全般に言語過程説につらぬかれていて、とても興味深い。前田英樹氏の解説はよく分かってためになる。

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