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- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003860120
感想・レビュー・書評
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動物誌を読み通したいわけではなく、アリストテレスの方法論を見たかったので、7巻を読んで、偽書では?とされる8、9巻はパラパラ。偽書とされる10巻は目次程度。
この量の凄まじさには驚かされる。
かなりあっさりとしか読まなかったが、アリストテレスの知りたかった姿が見れた。
これぞプラトンの対極にある知への探究心。
唯一なる善のイデアというよりも、個別の事情、その分類、整理から見えてくる普遍的な事項の探究。
プラトンの対話法による追求は、基本的には演繹的。
世の中ではこうだよね?でも、こうだから、こうだよね?という方法。
アリストテレスがここでまさに科学の芽生えをさせているのは、帰納法的な方法。
まさに科学の原点で、ここにあるのはティマイオスとは違う。
とはいえ、プラトンとは違うけども、ギリシャにほかにこういう人がいなかったのかというと、そうでもないのかな?
アリストテレス以前の科学というのも気になるけども。まぁ、次に進もう。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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