ジャック・ラカン 精神分析の四基本概念 ((上)) (岩波文庫 青N603-1)

  • 岩波書店 (2020年8月20日発売)
4.43
  • (4)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 246
感想 : 7
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (258ページ) / ISBN・EAN: 9784003860168

作品紹介・あらすじ

「フロイトに還れ」を旗印に、二〇世紀の精神分析、思想全般に新しい潮流を生み出したジャック・ラカン。三〇年近くにわたって続けられたセミネールの中でも、転回点を示すものとして名高い一九六四年の講義録。「無意識、反復、転移、欲動」の四つの基本概念について、白熱した議論が繰り広げられる。改訳を経ての初の文庫化。

みんなの感想まとめ

難解なテーマを扱いながらも、精神分析の核心に迫る内容が展開される。ラカンの講義を基にしたこの作品では、「無意識、反復、転移、欲動」という四つの基本概念が白熱した議論を通じて探求されており、特に「眼差し...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ジャック・ラカンは僕が思考の軸にしている
    人間の内部表現に関する領域の
    基盤を創り上げた精神分析のマエストロだ。

    シニフィエありのシニフィアン
    シニフィエなしのシニフィアン

    この二項図式が意味するものが僕にとって重要な意味を持つ。

    シニフィアンとは欲望する方向性のこと
    シニフィエとは欲望する方向性の根拠である何か、のこと

    かつ丼を食べたい(シニフィアン)のは今日上司に怒られてむしゃくしゃしているからだ(シニフィエ)
    かつ丼のたとえは千葉雅也参照。素晴らしくわかりやすい例えだ。

    シニフィエなきシニフィアンを感じ取ることこそが存在論の本質。それは兆候や虫の知らせとして現れる。狐につままれる世界体験。

    もう一つラカンが確立した重要な内部表現は「心の穴」だ。倒錯や転移が意味するのは全て幼少期の両親、家族との関係性が生み出した心の穴の埋め合わせ。
    内面のネガティブな側面に集中したフロイトやラカンの思考が存在論の臨場感を高めることに繋がる事実が、表現者をどれほど勇気づけることか。

    (以下備忘録につき松岡正剛の千夜千冊を引用する)

    ◯結局のところ、自己(自我)というものは最初から社会関係にくみこまれているものだとみなした。つまり、無垢の自己なんてものは最初からありはしないとみなしたのだ。もっとはっきりいえば、そのような社会的関係によって疎外されるということが自我をつくるのだと考えた。このことはラカンに言われなくとも、みんな知っている。

    ◯ つまり、情動は置き換えられている、ということです。
     ラカンは「言い換え」こそが意識と無意識の橋掛かりであることが十分にわかっていた。そのうえで、フロイト主義者がこだわった「情動」をそこで固定せず、自在に言い換えた。

  • https://www.amazon.co.jp/dp/4000236210
    2000年同社発行の文庫版

  • ジャック・ラカンが実際に行なっていた講義の書き起こし文章。ただでさえ難しいテーマが講義の書き起こしという読み慣れない文体によってさらに難解になっている。本当に分からないままなんとか上巻を読み終わった。
    絵についての口述が面白かった。画家や俳優は目立ちたがり屋で眼差されることを欲していると思われるがそうではない。「眼差したいのですね、よろしいそれならこれを見なさい」と要約できるなにものかを与えている。

  • 前半はそこそこわかりやすく、目と眼差しのところなんかはめっちゃ面白い!と思ったのに、途中から自分の捉えた眼差しの概念は間違っているかもしれないと思いはじめて、もうそこからは迷子になりかけながら進んだ、まだ下巻があるのか……という気持ちです。

  • 私には難しすぎた。字面を追って友達とどう読んだかを共有してもさっぱり何を言っているかわからなかった。まずは入門書から読むべきだと思った。

  • 軽率って書いた人男だと思う。

  •  この本は大学の図書館で借りて通学中の電車で読んだ。最初は大学の図書館にある岩波文庫だけを並べた本棚を見て歩いていたら、岩波文庫にしては珍しく装丁に気を使われていて気に入ったから手に取ったのだけど、読んでみたらあんまりに内容が難しくて困った。何を言っているのかわからなすぎてここで何も書くことができない。
     今回は感想ではなくてどういう本を読んだらこの本を理解できそうなのか考えたい。まずこの本の作者ラカンについて取り上げている本を読みたい。この本はラカンが大学で行った講演(これは記憶がおぼろげだから正しいかわからない)を違う人物がまとめて本にしたものだ。ラカン自身が語る内容が難しいのなら、心理学大辞典などを手に取って簡易的にラカンがどういったことを主張し、それが心理学の歴史のなかでどういった位置づけになるのか知りたい。
     さらにこの本のなかではたびたびフロイトの名が登場する。フロイトとラカンが世代が被っているのかはわからないが、三大心理学者の1人に数えられるフロイトの知識はどんな心理学の本を読むにあたっても役に立つだろう。フロイト自身の本かフロイトに説明している本を手に取りたい。

全7件中 1 - 7件を表示

小出浩之の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×