人生論 (岩波新書 赤版)

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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004000051

感想・レビュー・書評

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  • 70年も前の作品にもかかわらず現代にいたるまで増刷されている、作家・武者小路実篤による人生哲学的エッセイ集。リアリスティックな考え方やテクニカルな実学的方法論などは期待できないかもしれません。しかし、とても大切なことを説いているようにも思います。 

    『人生とはなんのためにあるのか』 
『人間として生きる上で大切な根本とはなにか』 

ページをひらくたび、必ずといっていいほど珠玉の言葉が目にとびこんできました。心や体が疲れたときに触れるとなんだかほっとするような言葉たち。じっくりと少しずつ、時間をかけて読みすすめました。どこか人文主義的なあたたかさと厳格なストイックさが交錯するような。そんな素敵な『人生論』です。

  • 著者:武者小路実篤(1885-1976、千代田区、小説家)

  • 80人生論 武者小路実篤
    ・健康は人生の目的ではなく、最初の条件
    ・人生は理屈で見ればくだらないもの。客観してみれば虫の生活とそう違わない。自然にとって、われらの生死は問題でない
    ・われらの救いは肉体になく精神にある。肉体は死に勝てないが、精神は勝てる
    @cpa_1992
    ・人間の価値は他人によって決まるのではなく、精神の深さで決まる「小人は同じて和せず、君子は和して同ぜず」自分の意見は持っているが、尊重しあい仲はいい
    ・真理というのは、万人全体を活かす言葉

  • いつも思うのだけれど、武者小路の恋愛観が好きです。彼は性慾と恋愛を峻別します。性慾は「相手を尊重する必要はないのだ。相手の運命を気にしない。子供のことなぞ考えない」ものだと云い、恋愛は「相手を崇拝する、相手の運命を気にする。理想的だと思う相手にのみ起る」ものだと云います。そして、「性慾は相手を軽蔑しても起り得るが、恋愛は最上の異性と思うものに対して起る」という結論に。だからこそ、恋愛は人生の詩であり、花であり、美なのでありましょう。

  • 悟りだ。
    あと5年早くこの本に出会ってれば、人生は変わってたかも知れない。

  • 10代の頃に読みたかった。

  • 自然主義者にして理想主義者、お人好しのオポチュニストである武者小路実篤が、切々と「人生如何に生く可きか」を説いている。パロディじゃないのか?と思えるぐらい、実篤的、あまりに実篤的な内容。それだけに大変楽しく読めた。「しかし」の多い文章で、そこに人柄が出ている。内容は同じことの言い換え、繰り返しが多く、晩年あのようにボケたのも頷ける。

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著者プロフィール

武者小路実篤(むしゃのこうじ さねあつ)
1885年5月12日 - 1976年4月9日
東京府東京市麹町区(現・千代田区)生まれの小説家・詩人・劇作家・画家。ある時から「むしゃこうじ」と当人が自称しているが、一般的に「むしゃのこうじ」読みされている。学習院初等科~高等学科に在学し、東京帝国大学哲学科社会学に入学したが、入学初年で中退。創作活動をはじめ、1910年に志賀直哉、有島武郎、有島生馬らと文学雑誌『白樺』を創刊。これにちなみ、彼らは「白樺派」と呼称される。
1918年宮崎県児湯郡木城村に「新しき村」を建設。その後も多くの創作活動に勤しんだ。1951年、文化勲章を受章。1976年4月9日、尿毒症で逝去。
代表作に、『お目出たき人』『わしも知らない』『幸福者』『友情』『人間万歳』『愛と死』『真理先生』など。

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