日本美の再発見 増補改訳版 (岩波新書)

制作 : 篠田 英雄 
  • 岩波書店 (1962年2月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004000105

日本美の再発見 増補改訳版 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • タウトといえば桂離宮を絶賛して再発見した外国人建築家、という印象が強かったけれど、本書をはじめて読んで、ずいぶん日本のあちこちを回っていたんだな、とか、想像と違った内容だった。
    日本旅館の多くを「いかもの」と言い、文句をたらたら書き連ねながら日本津々浦々をめぐる姿はおかしみもあり、往時の日本を想像させて面白かった。

  • 新潟市は日本中で最悪な都会。
    何ひとつ興味をそそるものがない、街を貫く運河は悪臭粉々、
    しかも全市を通じて住居の出入り口に便所があり恐るべき臭気が漂う。
    こんな家造りではいけいないと、新潟市に「建築家」という職業が「発明」されねばならないと嘆いたブルーノ・タウト。
    あまりの評価にガックリ。
    21世紀に住まう地元人でも街づくり、景観づくりに魅力を感じていないので、
    当時の容赦ない辛辣な評価は図星だったと笑うに笑えない。


     

  • 日本を"外国旅行"できるので面白かった。このルートを旅してみたい。
    正直、建築書としての面白さには欠け、もっぱら旅行記として読んだ。「三度の飯が米だ」「上の客がうるさい」など文句ばかり言うタウトに笑ってしまった。

  • 著者は、ナチス政権下のドイツから、日本に亡命した建築家、合理性と美の一致を提唱した人。モダニズムの影響の下、伊勢神宮などシンプルな日本建築を称賛し、日光東照宮などは華美として批判。時代を超えた精神性や美意識をあますところなく述べ、日本の知識人の価値基準に大きな影響を与えた。本書の中ほどでは、著者が旅した日本の風景が日記として綴られ、当時はまだ珍しかった外国人が、日本をどのように旅していったのか、時にユーモラスや苦労話を交えながら、日本人の佇まいのすばらしさを語る。古き良き日本は、日本人にとっても、既に遠い過去のもになってしまったようだけど、タイムカプセルのように、当時の光景が綴られているので、この本を通して、当にタイトル通り、あらためて日本の美を再発見できるのではないか、と思う。

  • 著者は、ナチス政権下のドイツから、日本に亡命した建築家で合理性と美の一致を提唱した人。モダニズムの影響の下、伊勢神宮などシンプルな日本建築を称賛し、日光東照宮などは華美として批判。時代を超えた精神性や美意識をあますところなく述べ、日本の知識人の価値基準に大きな影響を与えた。本書の中ほどでは、著者が旅した日本の風景が日記として綴られ、当時はまだ珍しかった外国人が、日本をどのように旅していったのか、時にユーモラスや苦労話を交えながら、日本人のたたずまいのすばらしさを語る。古き良き日本は、日本人にとっても、既に遠い過去のもになってしまったようだけど、本書はまるでタイムカプセルのように、当時の光景が綴られているので、現在の私たちもこの本を通して、当にタイトル通り、あらためて日本の美を再発見できるのではないか、と思う。

  • 【資料ID】20206
    【分類】521/B94

  • 入口の門、家屋、部屋、庭苑およびそのた一切のものが、軍隊のように整列し、上官の指揮下に前後左右に隊伍を「編成」するというのではなくて、個々の部分がそれぞれに自分の目的、本分およひ意味に従いつつ、渾然とした全体をなしてあたかも一個の生物の如くであることこそ、きわめて単純明白でしかもそれ故に美しいのではあるまいか。

  • 桂離宮がすばらしいものだということがわかった。日光東照宮はいろいろな技術を取り入れているものの、日本本来のものではなく、桂離宮は簡素ではあるが、日本独特の様式を備えている。

  • 建築物が大地と直接決どうしている仕方は、日本建築の美を構成する最も重要な要素の一つであると思う。

    日本人は畳の上に坐るので、その結果、瞑想的な境地を体得し、それが芸術的にきわめて洗練された形で、地面の上に表現されたものに違いない。
    畳の上に坐る文化は欧米と比べても日本の特徴だと思う!

    現代建築の発展はその最も重要な基礎を、機能に求めねばならないと主張してきた。

    伊勢神宮(傑作)→白川村→禅哲学•茶道→日本文化に精神的美学を与える→桂離宮

    金色堂→仏教建築の堕落→秀吉の建築→日光東照宮

  • ドイツの建築家、ブルーノ・タウトの目に映った日本の建築を、感じるままにまとめた評論。その確固たる価値観に裏付けられた賛否の言葉は痛快でもあり時に滑稽でもある。
    けれど、当時の近代化に喘ぐ日本において、その毒された目ではない透き通った目で見られた日本の建築は新鮮で刺激に富んでいる。
    日光東照宮をケチョンケチョンに否定して、伊勢神宮(しかも特に外宮)と桂離宮を讃える彼の目は本来、日本人自身が持っていなければいけないはずのもの。
    日本の建築ーそれは漁村の貧しい民家であってもーには、日本人しか持っていない知恵と工夫と必要に裏付けされた「美」が間違いなくあるのだと教えてもらった。

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