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Amazon.co.jp ・本 (266ページ) / ISBN・EAN: 9784004000402
感想・レビュー・書評
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蘇聯の操縦士ヴォドピヤーノフによって書かれた『如何にして空想が現實となつたか』とゆうルポタージュが『新世界(ノーヴィ・ミール)』とゆう雑誌に掲載され、その掲載の二年後にロシア文学翻訳家の米川正夫が翻訳したのが本書『北極飛行』。
僅か数頁に過ぎないが、巻末の附言を先に読んだ方が宜しいかと思う。いきなり本文を読んでも勿論文章の意味はとれるが、何がしたい本なのか呑み込めない。
「私は饒舌漢の空想家と罵られた」(p.26)
とあるように原著者は可也うるさく、言い回しが一々冗長で、疲れるし、無駄な会話の再現が多すぎて間伸びする。また時代背景としてスターリン礼賛が漏れなく随所に散りばめられているので、訳者も言うように「目觸り」。
当時の時代を知るには却ってよいとも言えなくもないが、この本で果たして何がどこまで読みとれるのかも素人にはわからない。蘇聯の航空史や軍事史が好きな人なら楽しめると思う。個人的には『モゴール探検記』のようなのを想像していたが、蓋を開けるとスターリン礼賛と祖国への愛で終始する駄文だった。
タイトルを原題の通りにしておけば誤解もうまれないし、こちらも触手は伸びなかったろうと思う。
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1937年旧ソ連の飛行機での北極点への着陸と越冬基地設営・飛行機の帰還までの記録。当時の飛行の困難さが伝わる冒険譚として貴重。
ただし、1939年刊行の版をそのまま再刊したため読みにくい部分あり。たとえば「小やか」、「軈て」、「曉った」等々々々フリガナなしに書かれているのでいちいち調べるのが面倒だった。一応「ちいさやか」、「やがて」、「さとった」と読むのだが、他に「顔を覗けた」など辞書を引いても読み不明(意味は推測できるけど)。岩波さんにはぜひフリガナ付きで再刊してほしいところ。なお、当時は第2次大戦前のスターリン時代。当然その辺を考慮して読む必要があることは訳者附言にもある通り。逆に言えばその時代を知る史料としても参考になるということ。
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