社会科学の方法―ヴェーバーとマルクス (岩波新書)

著者 : 大塚久雄
  • 岩波書店 (1966年9月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004110620

作品紹介

自然現象とちがい、生きた人間の日々の営みを対象とする社会科学において、科学的認識は果して成り立つものだろうか。もし成り立つとすれば、どのような意味においてか。この問題に正面から取り組んだ典型的な事例としてマルクスとヴェーバーを取りあげ、両者の方法の比較検討の上に立って社会科学の今後の方向を問う。

社会科学の方法―ヴェーバーとマルクス (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 面白い。ロビンソン・クルーソーの話とか、大学でそのままやった授業なので懐かしくて泣きそう…。

    「そもそも社会科学って何なの?人間は自分の意志をもってるのに、どうして科学の対象にできるの?」ということからスタート。岩波版プロ倫の訳者の講義録ということで、読み進められるか不安だったが、語り口が上手く、引き込まれる文章。イメージの湧きやすい比喩もすてき。じっくり読みたい。

  • 著者は、社会学を学ぶ上では避けて通れない大塚久雄。
    講演を行ったものに加筆・修正を加えたもの。ヴェーバーの入門書として、読みやすい1冊。
    「社会科学の方法―ヴェーバーとマルクス」ではマルクスとの対比、「経済人ロビンソン・クルーソウ」は経済学的にみた「ロビンソン・クルーソー」の再解釈、「ヴェーバーの「儒教とピュウリタニズム」をめぐって―アジアの文化とキリスト教」では東洋と西洋の宗教を対比させた宗教社会学、「ヴェーバー社会学における思想と経済」では宗教からさらに踏み込んだ視点での解釈となっている。

  • Ⅰ. 1near Weber
    Ⅱ.ロビンソン
    Ⅲ.Marx
    Ⅳ.

  • ――――――――――――――――――――――――――――――
    フランスの文化が占めている地位を、アジアで占めているのは中国文化、それから古代ギリシャやイスラエルの文化が占めている地位をアジアで占めているのは古代インドの文化だというのです。

    ところがアジアでは、結局はっきりとイスラエルにあたる役割をはたすものは出てこなかった。

    仏教の一つの宗派――たぶん浄土真宗でないかと思う――がそういう方向を指し示していたといっています。145
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    自分はプロテスタンティズムの倫理だけで資本主義の発生を、いや資本主義の精神の発生をさえも説明できたとは思っていない。

    それには、政治的な、あるいは経済的な、その他さまざまの利害状況もまたあずかって力があったのであって、その双方から接近することこそが不可欠なのだ、と。193
    ――――――――――――――――――――――――――――――

  • 『資本論』
    『プロ倫』
    『ロビンソン・クルーソー』

  • 社会学古典文献購読の授業で読んだ。
    次に『プロ倫』を読むための”導入”らしいけど少し文体がややこしかった。先生曰く、当時(1966年)学生運動などでマルクスがいように取り上げられていて、その崇拝者たちにも誤解無いように注意書きみたいなものが書かれたりしていることが多いらしい。

    内容としては
    ヴェーバーとマルクスを対立として見るのではなく重なるところ、二人の見方の違いが書かれている。
    Ⅲ章の輪読レジュメを担当したが、ヴェーバーの論考「儒教とピュウリタリズム」の解釈にとどまらず、マルクスと比べるなどの解説の仕方が面白かった。

  • 「大塚史学」、当方が学生時代のときでさえ既に死語的扱いがなされていたように記憶するが、その後も同様では?
    科学の特性の一つとして進歩が挙げられるとすれば、何も「大塚久雄の見方は古い」イコール価値無き考えではないはず。
    どんな学問も先人の研鑽の上に成り立つものなのに、どうも社会科学(ことに経済学)は学問としての基本的振る舞いがもしかするとできていないのかもしれないな。
    それはともかく改めて同著を読んで思ったのだが、ヴェーバーの方に軍配を挙げたくなるものの、(ヴェーバー自身も認識しているが)ヴェーバーの成果はマルクスの成果(というかその他多くの賢人の遺産)の上に成立している観点である。
    つまり同著含めてここには連綿と続く科学の豊饒な果実が成っていると見て差し支えないかと思う。

  • 目次:
    Ⅰ 社会科学の方法 ―ヴェーバーとマルクス―
    Ⅱ 経済人ロビンソン・クルーソウ
    Ⅲ ヴェーバーの「儒教とピュウリタニズム」をめぐって
          ―アジアの文化とキリスト教―
    Ⅳ ヴェーバー社会学における思想と経済
    あとがき

  • ウェーバの「儒教とピュウリタニズム」の解説が一番分かりやすい。
    東洋の文化と西洋の文化を対比することにより、それぞれの文化の補完可能性を模索しているようにも読める。

  • 社会科学系の御本としては読みやすい本です。
    結構スルスルと読めました。
    第2章の「ロビンソンクルーソー漂流記」に関する記述は面白かったです。
    あと宗教のとこも面白かったです。

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