- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004110637
感想・レビュー・書評
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再読中、社会科学の歴史と、勉強の方法をどう結びつけるか、再認識中で、読み返し開始です。
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『社会認識の歩み』(内田義彦、1971年、岩波新書)
公共政策大学院のゼミで輪読した本です。非常に読みづらく、難解なのですが、読めば読むほど味がでてくるといえましょうか。なぜなら、最初から最後まで伏線が張り巡らされていて、複数回同じ章を読んだり、もう一度通読したりしてはじめて見えてくるものがあると思ったからです。近いうちにもう一度読みたい。
さて、本書は、社会科学という学問が我々から遠ざかってしまっている原因をまず述べ(第1部)、その後に、社会科学の学問の歩みの結節点(言いかえると、ターニングポイント)から、我々は何を学べるのかということを述べています(第2部)。第2部では、マキアヴェッリ、ホッブズ、スミス、ルソーという思想史の巨星の著作の断片から、我々が我々自身の人生の結節点をどのように捉えたらよいのかを暗示していておもしろい。
(2010年12月15日 大学院生) -
日常語としての「社会」、学問における「社会」、そういった分断された「社会」じゃなくて全体化された「社会」を認識するにはどのような手順を踏めばいいのか、という内容。内容がすごくわかりやすい。普遍的に「社会」に従属するんじゃなくて、「社会」を自分たちで作り上げていくという自覚を持つことが重要だと説く。それが社会認識なんだと。。
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学問とは何か。大学進学が決まった春休みに読むべき本。
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本書で紹介されている、『君主論』、『政略論』、『リヴァイアサン』、『人間不平等起原論』、『社会契約論』、『道徳情操論』といった専門書をいきなり読むことに抵抗を感じる人には、読書の手引きとしても、学問的論述の仕方の手本としてのお薦めの本です。