- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004120117
感想・レビュー・書評
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フッサールからハイデガー、サルトル、メルロポンティという現象学の系譜をたどった記述がなされながらも各者の思想が散りばめられており、筆者の現象学の理解の仕方がひしひしと感じられる。メルロポンティへの盲目的なまでの肯定は何故か。
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他の入門本より少し難しい表現の多い内容ではあるものの、非常に精細な検証によってフッサール現象学からハイデッガー、サルトル、メルロ=ポンティの現象学を概説している。
特にメルロ=ポンティにおける検証では身体論への展開を論理立てて説明していて分かりやすい。思想だけでなく社会背景や生い立ちなども含めながら説明していて理解しやすい内容である。 -
前半はよくわかったが、後半は難しすぎて消化不良
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1970年の刊行以来、ロングセラーとなっている現象学の入門書。(今でも読まれてるかしら?)フッサール,ハイデガー,サルトル,メルロ=ポンティに至るまで、読み易い文体で現象学の変遷を解説しています。
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フッサールvsハイデッガー、サルトルvsメルロ・ポンティ。知の巨人たちの人間臭いドラマは思想の生成過程に直結する。哲学は人間からはなれてなどいない。読み手が勝手に先入見で離しているだけだ。などと考えるのもちょっとは現象学のおかげかもしれない。
テーブルの上のコップについてずっと話していられる。こういうのはとても性に合う。 -
自分の専門領域ではないが、学部3回生の時の「教育原論演習」で田浦武雄先生がテキストに指定したことから出会った本。前書きを読むと、この本が読みたくなる。たぶん。
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[ 内容 ]
現象学は今日、哲学のみならず、人文・社会科学に広く影響を及ぼし、一つの大きな潮流をかたちづくっている。
本書は、現象学をフッサール、ハイデガー、サルトル、メルロ=ポンティといった哲学者の思想の展開のうちに生きた知的運動として位置づけ、「われわれにとって現象学はいかなる意味をもつか」を明らかにする。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
メルロ・ポンティについては知らないことが多かった上、それを知ったことにより自分の中での現象学観が大きく変わった気がする。
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2009/7/6大学図書館にて借りる
2009/
モースの見解を受け継ぎ、これにソシュールの言語学から学んだ構造分析の手法を適用して緻密な理論にまで仕立て上げたのがレヴィ=ストロースである。
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フッサールからメルロー=ポンティまで。ハイデッガーの持ち上げ方に首傾げる部分もあるけど、世界のあり方についての思想史、特におもきし盛り上がりを見せた時期の思想史が、たった700円で俯瞰できるのは嬉しい。まさしく一般教養。