- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004120193
作品紹介・あらすじ
ソクラテスはなぜ毒杯を仰がねばならなかったか。この問いは、知を愛するとはどういうことか、人間はいかに生くべきかという問題につながっている。著者は、最新の研究にもとづき、ソクラテスの生活、その啓蒙思想、ダイモン、哲学を検討するとともに、アテナイの情報を明らかにすることにより、この問題に肉薄する。
感想・レビュー・書評
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デルポイの神託は告げた。「ソクラテスよりも智慧のある者はない。」しかしソクラテス自身には自分を智者であるとみなすことなどできない。――愛智者ソクラテスはなぜ刑死させられねばならなかったか。そして本当の哲学(愛智)とは何か。歴史的ソクラテスをたずねながら、その答をさぐる。たぶん、現代のぼくたちもみな、ソクラテスを死においやったことがあるのです。
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ソクラテスの哲学についての話だと思っていたら、ソクラテスの生涯の話しでちょっとガッカリしました(中身をしっかり確認しなかった私のミス…)
哲学者の生涯の話には興味がなかったので、望んでいた本ではなかった。
なので読み切ることができませんでした。 -
この人の翻訳は素晴らしい。でも田中氏は研究者であり、哲学者ではない。
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ソクラテスとは一体何者だったのか?
ソクラテスのメッセージとは?
なぜソクラテスは刑死することになり、刑死する必要があったのか?
なぜ、2500年も前に生まれた人物が今もこれほどまでに大きな影響を与え続けているのか?
「人が生きる」とは何なのか?
ソクラテスという哲人を通して、
人生の深遠な真理に触れることができる。
一様には答えが見出せないような疑問に、ソクラテスという人物を通すことで洞察するヒントが得られる。
そのために、
ソクラテスという人物を知り深めるために活用できる書。
生き様こそ
人の生命の輝きそのものだ。 -
50年以上前に書かれた本である。図書館のリサイクル市で手に入れた。柄谷さんの「哲学の起源」を読んで、ソクラテスを読む気になった。残念ながら、その哲学にぐっと引き付けられるものがなかった。通勤途中で読んでいたりで、字面だけ追っている場合もある。私の読み方が浅すぎるのかもしれない。割と読みやすく書かれていると思うのだが、そのためかあまり深く読み込めなかった。「無知の知」のことと、ダイモンのこと、どうして逃げようとせずにそのまま毒を飲んで死んだのか、そのあたりのことはある程度わかったように思う。それと、どうでもいいように思うが、ソクラテスがけっこう性欲が強かったらしいということ。生活的事実については哲学を知る上で必要だったのかどうだかわからないけれど、どうも時代が古すぎて、イメージがしにくい。最近テレビで見た映画「テロマエロマエ」くらいの感じで思っておいてもいいのだろうか。
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ソクラテスの入門書に当たる作品。
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50年以上前に初版が出てるんですね、まさにロングセラーですね。
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プラトンの著書の副読本らしい。
ソクラテスの人となりを明らかにしようとしているが、
第一章のタイトルにある通り完全に理解は出来ないとしている。
議論をふっかけ相手の考えを否定しまくった人だと聞いていたので、
嫌なジジイだなあ。という印象だったが、それは物事を深く追求し、
お互いの徳を高めるための行為だったことが理解できた。
もといなんとなく分かったような気がする。 -
(1966.04.30読了)(1966.04.18購入)
(「BOOK」データベースより)
ソクラテスはなぜ毒杯を仰がねばならなかったか。この問いは、知を愛するとはどういうことか、人間はいかに生くべきかという問題につながっている。著者は、最新の研究にもとづき、ソクラテスの生活、その啓蒙思想、ダイモン、哲学を検討するとともに、アテナイの情報を明らかにすることにより、この問題に肉薄する。 -
ソクラテスの人となりの考察。彼の歴史的な背景等が分かる本。この本の記載事項を頭に入れ、彼に関する本を読もうと思う。
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4004120195 214p 1992・9・5 51刷
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「ただ生きるということではなくて、よく生きるということが、大事とされなければならない」
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読了