- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004120414
現代日本の思想―その五つの渦 (岩波新書 青版 257)の感想・レビュー・書評
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戦前から敗戦にかけての日本の思想の五大潮流について解説。思想の特徴と限界が明確に論じられている。
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現代というのは本書が書かれた1956年のことである。戦後派の思想として、最後に実存主義でしめるが、それに至る過程として、白樺派に始まる日本の観念論、日本共産党に始まる日本の唯物論、生活綴り方運動に始まる日本のプラグマティズム、戦争に向かっていく日本の超国家主義、について、公平な立場で論考。古い本ではあるものの、今に生きる論考も多い。思想は世の中を変えることができるが、それは自己同一と持続が大切であるが、他の流派と交わり、学び合うことが前提である。
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昭和31年初版にもかかわらず言葉遣いに引っかかることない読みやすさ。
歴代の思想家・実践家たちの いい仕事っぷりに感服。
特に、「日本のプラグマティズム」と「日本の超国家主義」は読んだあとの満足感が高い。 -
[ 内容 ]
恐慌、侵略戦争、そして敗戦。
この苦悩にあえぐ現代日本の現実を、何らかの形でゆり動かしたものは何か。
その代表として、白樺派、日本共産党、生活綴り方運動、北一輝らの昭和維新の運動、戦後世代の五つをあげ、そこに体現された諸思想――観念論、唯物論、プラグマティズム、超国家主義、実存主義――の性格と役割を明らかにする。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
「過渡期掲示板」という掲示板で管理者の「高望み」さんにより紹介されていました。「僕個人が、1980年代前半から思想的に彷徨いながら、ようやく去年辺りからつかめてきた近現代の日本の思想構造について、すでにこの本はあますところなく定式化していたこと自体は、たんに個人的な回り道の問題にすぎません。しかし、この本の出版年次はなんと1956年なのです。日本の「新左翼」はともかくとしても、吉本隆明氏の1960年代前半の試みすらが、ある面ではまったく、すでに1956年にだされている水準の釈迦の掌の上で踊ったものにすぎなかったのかと思うと、なかなか夏風邪が抜けない状態です。」とのこと。この本を読んで、今「綴方教室」「綴方読本」なんぞを読んでおります。
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