ユダヤの民と宗教―イスラエルの道 (岩波新書 青版)

  • 18人登録
  • 3.50評価
    • (0)
    • (1)
    • (1)
    • (0)
    • (0)
  • 1レビュー
制作 : 鈴木 一郎 
  • 岩波書店 (2003年3月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004121633

ユダヤの民と宗教―イスラエルの道 (岩波新書 青版)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • ユダヤ教には、素朴で潔癖な遊牧民の信仰に立ち返ろうとする内在的な力がある。それは、イスラム教やピューリタンに通じる。

    ユダヤ人とピューリタンの間には不思議に似たところがある。ともに司祭や牧師や預言者のような特権階級を持っていない。また、どちらも結果を重視し、それを救いと考え、「来世の生」は「現世」における実現、改善に全力を注ぐための二次的なものになっている。

    カトリックとプロテスタントの違いは、救いのために教会が必要かどうか。

    世界の宗教は、現世否定的か肯定的かで分けられる。

    旧約に出てくる異教の多くは農耕神であり、繰り返される異教との戦いは、遊牧信仰vs農耕信仰の戦いともとれる。アベルとカインの対立も、遊牧vs農耕。種なしパンも農耕否定?

    アブラハム、イサク、ヤコブの神は、多神の中の最も強い神だったが、捕囚時代(預言者の時代)になると唯一絶対の一神教となって行く。

    預言者は、民族神とみなされていた神が、全人類の神であることを説いた。中でもヨナ書は、エズラ、ネヘミヤの排他主義への対抗文学として書かれたものであり、旧約の普遍主義の代表。

    ユダ王国の宗教改革
    1.ヒゼキヤ、イザヤ
    2.ヨシヤ、エレミヤ

    元々のモーセ五書では、神の名はエロヒム(エル=神の畏敬複数形。多神の中の一神を表す)と、ヤハウェの2つが使われていたが、ヒゼキヤによって1つに統一された。

    インド思想。
    ブラフマン(非人格的宇宙原理)とアートマン(人格的原理)の本質的同一を解く。ブラフマン=自然科学、アートマン=人文科学?

    ヘロデ王はエドムの家系。

    オスカー・クルマン
    「霊魂の不滅か肉体の復活か」
    この2つの概念は混同されがちだが、相入れない。

    西洋に住むユダヤ人の西洋批判には、母親に対する批判のような温かみはなく、冷徹である。

    ユダヤ人の語る懐疑論を信用してはならない。どれほど世俗化し、西洋社会と同化しているように見えても、またシナゴーグや宗教は行事に参加していなくても、彼らは本質的に宗教的である。

    西洋を東洋から隔てる大きな思想、二元論(理性と非理性、国家と宗教…)、ユダヤ人はついにこれを受け入れなかった。

全1件中 1 - 1件を表示

A.シーグフリードの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
キェルケゴール
アウグスティヌス
レイチェル カー...
有効な右矢印 無効な右矢印

ユダヤの民と宗教―イスラエルの道 (岩波新書 青版)はこんな本です

ツイートする