日本の新興宗教 大衆思想運動の歴史と論理 (岩波新書)

  • 岩波書店 (2018年12月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784004121664

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  • 新興宗教の定義がひろすぎて、一般的に言われる新興宗教の範囲から逸脱したものまでとりこまれていて、タイトル詐欺な感じが否めない。大衆思想運動と副題にあるものの、大衆思想運動に含まれるかも正直悩ましいものがちらほら。そもそも巻頭で天皇および皇室を江戸末期の新興宗教みたいにして扱っているところがなんとも。国家神道を宗教と言いたかったのかしらん。

    「……当時すでに新興宗教はこの天皇制宗教に従属してしまっていて、天皇信仰を最高のものと認めていた……が、ついに神風をふかすこともできず……敗戦……を招いたことは、天皇制宗教が「御稜威 」という現世利益をもたらすことができず、「天佑を保有」していない……すなわちインチキ宗教であることを、国民の前に実証するものであった。」(p.61)

    ---

    「大正四年神戸の石油会社に入社して翻訳掛として働きながら、昭和五年に宗教雑誌『生長の家』をはじめ、ついで、この本を読めば病気がなおる都新聞広告で宣伝して『聖典・生命の実相』を続々出版した。」(p.35)

    電車のドア窓広告のやつやん笑

  • 【版元】
    著者:高木宏夫
    価格 本体820円+税
    通し番号:青版 C-166
    刊行日:1959/11/17
    ISBN:9784004121664
    新書 並製 カバー 288ページ
    https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b383467.html


    【目次】
    口絵
    まえがき(昭和三十四年十月 高木宏夫) [i-iii]
    目次 [iv-viii]

    I 日本人の宗教生活 001
      なぜ宗教生活を検討するのか
      宗教の生活への浸透
      重層信仰(シンクレティズム)
      苦しいときの神だのみ
      新興宗教の後進性と反動惟

    II 明治以後の大衆思想運動 011
    1 戦前における大衆思想教育 012
      絶対主義天皇制の確立
      思想政策の展開
      キリスト教と自由民権運動
      軍人勅諭の論理
      教育勅語と勅語奉答歌
      「私設文部省」
      軍歌および唱歌
      左翼陣営の文化運動
      上からの運動と下からの運動

    2 戦前の新興宗教 025
      なぜ新興宗教は弾圧されたか
      庶民の育てた天理教
      金光教および丸山教の歩んだ道
      昭和時代の大教団─大本教・ひとのみち教団
      谷口哲学の魅カ─生長の家

    III 戦後の大衆思想運動 041
    1 革新陣営の大衆教育活動 042
      戦後における思想的虚脱
      主体性論争の発生
      主体性論をめぐる唯物論陣営内の対立
      民主主義科学者協会の活動
      左翼ジャーナリズムのたどった道
      サークル運動理論の変質
      歌ごえ運動と生活綴り方運動
      人生記録雑誌の誕生
      サークル運動と牌目利雑誌との矛盾
      労働者教育協会および国民文化会議
      平和運動
      政治運動と大衆思想運動との遊離

    2 戦後の新興宗教 061
      戦後における転換
      群小教団の濫立
      多くの分派を育てた霊友会
      「薬毒論」を特徴とする世界救世教
      民族主義の擾頭
      戦前の創価学会
      戦後の創価学会
      戦前の大日本立正交成会
      戦後の立正交成会
      道徳科学研究所と倫理研究所

    IV 新興宗教の運動形態 085
    1 組織形成の諸条件 086
      新興宗教の運動に法則性は存在するか
      さきゆき不安の時代
      教団の雌伏期と発展期
      信者になる個人的条件
      家・部落・職場の条件
      政党と既成宗教の条件
      人生の案内役としての条件
      宗教心と科学の方法の条件
      新教団形成の条件

    2 大衆思想運動としての展開 104
      教団の質的発展における諸段階
      科学の発展にともなう教理上の制約
      教理が絶対化する傾向
      信者になるまで
      詭弁の論理
      人気稼業と新興宗教
      布教師から独立へ
      布教活動の展開
      信仰は模範を生む
      信者と教祖との遊離

    3 完成の毅階における教理 123
      教理の唯物論化-創価学会の場合
      教理の唯物論化-立正交成会の場合
      教理の唯物論化-生長の家の場合
      教理の体系化
      教理における科学の位置づけ
      体系化にともなう矛盾の激化

    4 完成の段階における組織 140
      非民主主義的な形態
      末端の組織および指導
      大衆集会と行事
      幹部の養成
      指導の分化
      組織における合理化の傾向

    V 新興宗教の提起している諸問題 155
    1 新興宗教はどんな人間を創りだすか 156
      社会科学への反擾
      客体の論理の主体の側へのすりかえ
      価値判断の顛倒

    2 思想面における革新陣営との比較 161
      理論の絶対化
      生活規律の欠如
      宗教的因果論への転落
      反宗教闘争の不徹底
      大衆教育活動の大衆からの遊離
      指導論・組織論の混迷

    3 組織面における革新陣営との比較 175
      民主主義的形態をとった非民主主義組織
      末端の組織と指導
      大衆集会と行事
      幹部の養成
      指導の分化
      組織における無政府状態

    VI 若干の結論 195
      大衆思想運動としての生産性向上運動
      生産性向上運動の教理および組織
      中国革命と生活規律
      革命における模範
      新興宗教についての今後の見通し
      原水爆によるさきゆき不安の時代

    参考文献 [207-209]

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著者プロフィール

1921年6月大阪府に生まれる1948年 東京大学宗教学科卒現在 東洋大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「1978年 『行証に生きる人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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