世界史概観(上) (岩波新書)

著者 :
制作 : 長谷部 文雄  阿部 知二 
  • 岩波書店
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レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004130031

感想・レビュー・書評

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  • ハーバート・ジョージ・ウェルズの『世界史概観(上)』
    H・G・ウェルズは、ヴェルヌと双璧をなすSF小説の大家である。
    SF小説というものをつくった人だとも言われる。


    この本は、この出版当時1866年(英語版)で白人至上主義の気が強い中、欧米のみではなく中東から中国圏に至るまでの歴史を意図して書かれてある稀有な書と言える。



    欧米のみの過去の時事を知っても真の意味で世界の歴史を理解したことにはならない。

    歴史とは、さまざまな国と国が影響を及ぼし合っている最中で生まれるドラマであって、決して一国や一地域の中で独立して作られるものではないからだ。


    そもそもの歴史という言葉の真の意味を、そう言った全体性を持たせたものとして使いたいところだ。


    ウェルズのこの世界通史に見られる特徴としてはまさにそのところであり、世界をなるだけ俯瞰してみようとするところが見て取れる。

    また、ウェルズの文章には出来るだけ歴史の中で、できるだけ事実のみを浮き彫りにし、
    そこに対してウェルズ自身の解釈をあてていくというようスタンスが感じられ、子気味良い。

    歴史は知れば知るほど面白くなる。

  • 文字通り、世界史の概要をかなり端折ってまとめたもの。
    あの「H・G・ウェルズ」の手によるものなので期待したが、物語として読むならサピエンス全史がよいし、年表として読むなら情報不足。歴史上の重大なトピックについて外観を眺めるように理解するには良いかも。

  • 2011/4/29 My本棚のこれまでに登録していなかった本を登録。
    古い本、こだわりの本がある。
    TT用も 

  • 20180830-9月中に読了
    昭和14年に『世界文化史概観』の名で翻訳されたH.G.ウェルズによる歴史書のリバイバル。世界史を通史で読むのは初めてなので、いろいろと新鮮。以下、気になった単元の抜粋。
    (22ユダヤの僧侶と予言者)「そして、彼らはすべて、聖書によって、そして聖書を読むことによって団結していた。エルサレムは最初から彼らの名目上の首都に過ぎなかった。彼らの真の首都は、この書中の書たる聖書だったのである」←じゃあ今のパレスチナ問題って一体
    (33ローマ帝国の成長)「ローマ民族はほとんど気づかないで巨大な行政的実験を行ったわけである。…ある意味ではこの実験はまだ終わっていない。今日のヨーロッパやアメリカは、最初にローマ民族が直面した世界政治のやりかたの謎を今なお解こうと試みている。」EU統合とか
    (43マホメットと回教)「(イスラム教について)神の支配と父性とを単純・熱烈に信仰するものであり、それには神学的錯綜性がない。…生贄をつかさどる僧侶や寺院が全くない」

  • 世界史は地名人名がまぎらわしくてこなれてこない。

  • 人類の誕生から十字軍までを、幅広く解説。
    タイムマシンや透明人間の作者でもある。

  • 古い本だけど良書。
    ちゃんとウェルズの歴史に対する見方が示されているのが面白い。特に、キリスト教も含めて時に辛辣に、大胆に解説する点は好感触。ただ、民族名なんかの述語が多過ぎて、ある程度世界史を知っていてもよく分からなくなる部分もある。下巻にも期待。

  • 「ユダヤ人が聖書を作ったというよりも、むしろ聖書がユダヤ人を作ったのである。」(93頁)
    フェニキア人の消滅は、聖書を持ったユダヤ人に同化したためとする分析(同頁)は、どの程度正確なのだろう。

    紀元前6世紀は、ユダヤ教、ギリシャ哲学、ブッダ、孔子、老子が同時期に活躍した人類の青春期。

    中国とヨーロッパは、どちらも、異郷の遊牧民がしばしば政治的統一を達成して、定住文明地方を征服・支配したという共通点がある(127頁)。

  • 良書です.SF作家が著しており,教科書とは違った臨場感,物語性を感じます.話の関係性や要点,主張が明記してあり,頭に入りやすいです.似たような出来事を対比したり,人間性を考察したりなど,深く考えさせられる点も多いです.また,宗教や人種といった大きな括りや流れを本筋としており,歴史を俯瞰的に眺めることができます.地球の誕生から生命の誕生までのお話も割と多く含まれており,人類が誕生したのがいかに最近で,いかに見事な文明を築きあげてきたのかということを思い知らされます.

  • 古本屋で上下巻共に2冊で販売していた。折しもマクニールの『世界史』文庫版がベストセラーになっていたのでこれはと思い手に取り以後1年近く本棚に眠っていた本である。
    読み進めてみればなかなか面白く著者の思想面が前面に出てくるために退屈しない。他宗教に比べキリスト教を賛美しているところは無宗教の日本人として違和感を感じる。図が少ないのも欠点である。

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