インドとイギリス (岩波新書 青版 934)

著者 : 吉岡昭彦
  • 岩波書店 (1975年7月21日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004130369

インドとイギリス (岩波新書 青版 934)の感想・レビュー・書評

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  • 「帝国主義と植民地問題」(p.229)……。19刷1987年。図書館本。 235

  • 1975年刊。著者は東北大学文学部教授。◆著者の専攻は英国近代経済史であり、当然、インドとの関係は切り離せない。そんな著者が短期の英印旅行を踏まえつつ、主に18世紀後半の産業革命期前後~20世紀半ば、第二次世界大戦終了後までの英印関係について、①綿花栽培や綿糸・綿織物業における両国のせめぎ合い、②製鉄・鉄鋼業に関する相克、③鉄道敷設に象徴される植民地支配の実相、④両国を中心とする対外貿易関係、あるいは貿易外の資金転移から植民地支配により英国の受けた莫大な利益と、その反面のインドの傷跡などから解読する。
    ◆生活・経済の状況は刊行時から40年経過している現在では違うという点は想定できるが、75年当時の模様は十分伝わる。◆それにも増して、英国の植民地支配の苛烈さと、巧妙さ(ルールを上手く作る。植民地の上級階層の利益を阻害しないような配慮)、さらに、第一次世界大戦前後より英が印に寄生する存在、印なしには繁栄を保てない(インドが、米・欧・日で得た貿易黒字を、英が綿工業による貿易黒字、本国費という名目の貢納、金の事実上の収奪で吸収し、自国の貿易赤字を補填挽回していた)事実も活写。
    ◆しかも、ビクトリア朝的福音主義が、後進かつ異教の国のインドを教え導くという理念的支柱となったことが、現代まで、英のインド支配の正当性の声高な主張や自己弁護を止めない鉄面皮の要因とのこと。納得の言。

  • インドとイギリスの関係について。
    イギリスがいかにインドを搾り取っていたかが分かる。
    現在こそインドの勢いは目覚ましいが、この著書が書かれた当時は現在よりももっとひどかったと思う。

  • やや古い本だが、近代から第二次大戦後までのインドとイギリスの関係がコンパクトにまとめられていた。
    「帝国主義の報復」という単語が印象的。

  • イギリスによるインド統治の仕組み、富の収奪が分かる一冊。
    古すぎる本なので、インドの状況に対する記述は今は変わっているかもしれないが、イギリスが与えた影響、歴史というものを痛感させる。

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