- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004130369
感想・レビュー・書評
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インドに根深く残るイギリスの植民地政策の傷跡を1975年のインドの様子から掘り下げる一冊。
落ちぶれた大英帝国がいかにインドから搾取することで、大国として君臨できたのか。ルールの作成をイギリスが握ることでインドの構造的な搾取を可能にしたか。白人優生思想がインドへの行いを正当化してきたのか。
そして75年時のインドがどれほど地獄なのか。
著者の筆致が真に迫ってくるすばらしい一冊。
自由経済という言葉がどれほど欺瞞に満ち溢れた言葉なのだろうかと考える契機になる本でもあると思う。 -
なんとなーく英国の植民地政策の本を探していたところにたまたま見つけて購入。多角的な視点、重層な智の裏付け、言語表現の美しさからなるエレガントな構造分析に1ページごとに感動してしまった。ここのところでいちばん気に入った本だし自信を持って人に勧めたい本。
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インドとイギリスの関係について。
イギリスがいかにインドを搾り取っていたかが分かる。
現在こそインドの勢いは目覚ましいが、この著書が書かれた当時は現在よりももっとひどかったと思う。 -
イギリスによるインド統治の仕組み、富の収奪が分かる一冊。
古すぎる本なので、インドの状況に対する記述は今は変わっているかもしれないが、イギリスが与えた影響、歴史というものを痛感させる。