- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004130420
感想・レビュー・書評
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貝塚茂樹 中国の歴史
全巻を通して、中国の歴史は 豊臣秀吉のような農民出身の英雄が 何人も出てきて 歴史を塗り替え 混沌としている。異民族の野心が強いのか?政治不正が多いのか?革命権の濫用か?
日清戦争以後の日中関係史は 勉強になった。著者は 日露戦争、満州事変、日中戦争に至った三国干渉、21ケ条要求を外交の失敗と捉えており、孫文の民族独立運動を支持すべきだったという立場。
著者の立場は アジア主義につながるのだろうか?第一次大戦中の混乱に乗じて21ケ条要求を出したとしたら、姑息とも思うが、アジア主義について 別の本も読んでみようと思う。
著者のメッセージ「満州事変から日中戦争へ〜日本の全面敗戦にいたる日中交渉史を反省し、そこから新しい中国外交を出発させなければならない」
この本から読みとれるのは
*中国の内紛や暴動の歴史、列強侵略の歴史
*日清戦争と日中外交失敗の歴史
*孫文らによる民族独立の歴史
著者が悔やむ 日中外交の失敗
*三国干渉を清に要請させた失敗が 日露戦争となった
*21ヶ条要求を行った失敗が 日中戦争につながった
孫文の三民主義
*民族主義により国家が独立〜満州人、列強、日本からの独立
*民権主義により立憲政治が確立
*民生主義(社会主義)
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後半が滞っていたが、ついに読了。
農民が起こした革命はいつの間にか官僚のものになる。
これを防ぐために毛沢東は文化大革命を発動。
考えさせられる見方。 -
[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
中国の歴史を一人の著者が新書三冊でまとめた内の下巻
中巻では明から中華人民共和国までを扱っている。
この時代は中国が最大勢力を誇った時代でもあり、西洋諸国や日本に征服されるという時代でもある。
明清の時代に中国に訪れた西洋との関係は後の時代の事を考えると嘘のようにうまく行っているように思う。はっきりと書けば、鎖国し始めていた日本よりも上手に西洋と付き合っていたように思うから不思議だ。
戦後の中国は混乱していたが現在は安定し、これからはどんどんと発展してくのだろうね。 -
(1992.11.23読了)(1983.07.23購入)
内容紹介 amazon
古代文明の誕生地、黄河流域に源を発する中国の歴史を知らずして世界史を語ることはできない。悠久五千年にわたり広大な大陸に展開された数々の王朝の興亡と人民の歩みを、アジア全体、さらには人類史の視点から、著者多年の蘊蓄を傾けて描いた簡潔な通史。(全3冊)
☆関連図書(既読)
「中国の歴史(上)」貝塚茂樹著、岩波新書、1964.09.25
「中国の歴史(中)」貝塚茂樹著、岩波新書、1969.04.20 -
[ 内容 ]
古代文明の誕生地、黄河流域に源を発する中国の歴史を知らずして世界史を語ることはできない。
悠久五千年にわたり広大な大陸に展開された数々の王朝の興亡と人民の歩みを、アジア全体、さらには人類史の視点から、著者多年の蘊蓄を傾けて描いた簡潔な通史。
上巻は三国時代の到来まで、中巻は元の滅亡までを述べる。
[ 目次 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]