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Amazon.co.jp ・本 (262ページ) / ISBN・EAN: 9784004131359
みんなの感想まとめ
歴史的な海戦の記録を淡々と綴るこの作品は、太平洋戦争における日本海軍の失敗を鋭く批判し、戦争の厳しい現実を浮き彫りにしています。著者は当時の海軍内部の人間であり、一次資料としての価値も持ちながら、記録...
感想・レビュー・書評
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陸戦概史と同様、こちらも失敗と敗退の記録。事実の列挙である分、一層辛い気持ちになる。
数少ない筆者の感想で、戦争末期の大綱について「この方針で彼らは何を守ろうとしたのか」との一文があった。
臣民(「国民」ではない)でもなく、国体でもなく、軍ですらなく、単にルーチンの仕事として「作文」を書いていたのではないか。その程度の人物が上層部に残ってしまう組織。
政治家のように選挙で争うわけでもなく、企業家のようにライバルと競うわけでもない「官僚」――彼らの「競争」はペーパーの試験であり、自分さえ頑張ることができれば結果が出る程度の試練だ――が、何を失い何を得るかの判断をせず、単に「期待」を表明すれば周囲がお膳立てしてくれるシステム。
――この国の悪弊は何も変わっていない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
古書店で買ったら,字の形に紙が少し凹んでいるような本で,若輩者の自分としては多少驚いたのだが,それはさておき….
体裁が古く舊字體だらけなのでやや敷居が高く感じられるかも知れないが,基本的には太平洋戦争における,南部~西部太平洋での海戦の経過を淡々と綴るだけの内容で,それも後半の半分近くは附録資料に割かれている.全体を俯瞰してみると,終戦時点でも東南アジア各地に点在する兵力は残存していたものも多く,こうした兵力の抱える武器弾薬などが,その後の現地各国の独立に繋がったというのも,頷ける話と分かる.
一応当時の海軍内部の人間(東条英機の暗殺計画にも名を連ねた人物)ということで,内容としては一次資料として扱って良いのかもしれないが,記録自体は日本側のものがベースになっているので,米軍側の損害の程度などは少なからず誤りを含むものと思われる.著者自身は個々の戦闘結果について明らかな評価を下すことを避けていて,転機となったミッドウェー海戦やガダルカナル島の攻防といった部分で,僅かに一般論的な批判を述べるに留まっている. -
元エリート海軍少将のまとめた海戦を中心とした太平洋戦争史。巻末には簡潔に史料もまとまっている。記述は全体的に簡にして要を得たものであり、論評も極簡潔。何かに引用するにしても学者の論文レベルでなければ、信頼性は充分だろう。旧字体なので慣れない人は読みにくいかもしれない。私も多少は漢和辞典を使う必要があった。難を言えばもう少し詳細な地図が欲しかった。
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