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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784004140306
みんなの感想まとめ
松尾芭蕉の俳句を深く理解するための魅力的な解説が展開されており、特に若き日の彼の生き方や芸術性に焦点を当てています。著者は、隠遁者としての彼の姿勢や清貧な生活の中で生まれた高い芸術性を、具体的な句を通...
感想・レビュー・書評
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松尾芭蕉の91の俳句をとりあげて、鑑賞のポイントを解説している本です。
とりわけ若き日の芭蕉の句にかんしては、隠遁者としての彼の生きかたに著者の注意が向けられており、清貧な生活のなかで高い芸術性をもつ作品を生み出すことができたことを、芭蕉の人柄に言及しつつ、説明がなされています。「夜着は重し呉天に雪を見るあらん」の句をめぐって、「芭蕉はわびしくてたまらない場合があったとしても、そのわびしさに悩まされ続けることがなく、そこからひらりと躍り上がって、漱石の所謂「非人情」の立場に立ち、わびさがっている自分を高いところから眺めおろす修行を、絶えず積み重ねていたようなのである」と述べられており、漱石門下の俊秀だった著書の面目が現われているように思います。
また全体を通して、芭蕉の句に「写生」的な要素を見いだし、その点に高い評価があたえられていることも目を引きます。ここにも、著者の時代における俳句のとらえかたが顕著に現われているように感じます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
俳句の素養は無くとも美しく感じる芭蕉の句,前書や背景なども含めて説明してあり,さらに分かりやすくなっている.関連した漢詩などもあり,芭蕉の教養の深さも知ることができる.この手の知識は周囲と共有・共感するからこそ価値があるので,当時の俳人たちにはこれくらいの教養が一般的であったのであろう.
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