音楽の基礎 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 660
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004140573

作品紹介・あらすじ

人それぞれに音楽を聞き演奏して楽しむ。しかしさらに深く音楽の世界へわけ入るには、音楽の基礎的な規則を知る必要がある。本書は、作曲家としての豊かな体験にもとづいて音楽の基礎を一般向けに解説したユニークな音楽入門。静寂と音との関係から、調性・和声・対位法までを現代音楽や民族音楽を視野に入れつつ詳述する。

感想・レビュー・書評

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  • 静寂は、音楽の基礎。

    書いた音を消し去るということは、とりも直さずふたたび静寂に戻ることであり、その行為は、元の静寂のほうがより美しいことを、みずから認めた結果にほかならない。


    リズムは音楽の要だ。
    音楽の基礎であり、音楽に命を吹き込み、音楽を超えた存在である。

  • 音楽に触れて、何となくしか感じられないことに思うところがあり。

    楽譜で表せること、表せないこと。

    生きる人が奏でるものなので、時代とともに変わり、これからも留まらない。

    その中で、音楽が何によりできているのか、どのような要素があるのか、様々な角度から説明される。

    音楽が共有され、再現されるために。

  • 人間の営みのひとつ音楽を俎上に載せ論じるならこうなるのでしょう。
    他の人もレビューで言っているように、音楽が存する為の、静寂に関しての洞察が真っ先に語られているのは面白いです。
    クラシックやオーケストラに明るい人、経験者なら時々出てくる楽曲例や作曲家のエピソードが一層楽しめるでしょう。

    でも庶民にはハードルが高いなあ。
    中盤からちんぷんかんぷんになる虞が大いにあります。
    クラシック、和声、楽典を少々齧った程度の私がそう思うので、そういうのを何も知らずすらすら通読しようにも辛い部分があるかと。
    全部が全部読まなくても、興味の持てそうなところ、ついていけるところをつまんで読めば良かろうと思います。
    楽譜が読めるようになりたいならそのような本、音楽史が知りたいならそのような本、楽器が弾きたいならそのような本を別に求めましょう。

    「音楽の基礎」を手堅く十分適当に書いた本です。
    内容の薄い新書も増えましたが充実の良書。

  • 「八甲田山」や「八つ墓村」などをはじめ多くの映画音楽なども手がけた作曲家の芥川也寸志氏の音楽の基礎をまとめたもの。すでに古典の域に入っている感も否めませんが、新書サイズの楽典として、内容は濃く、一読の価値はあります。一応、一般向けに書かれているとなっていますが、ある程度は音楽の基礎がないと理解しづらい内容だと思います。中世から近代、そして現代の音楽やヨーロッパと日本など色々と対比された説明は面白く読みました。

  • 学生時代に買い、ずっと眠ったままだったのですが、このほど読了しました。大好きなクラシックについて少しでも理解を深められないかなと思ってチャレンジしたのですが、音楽の知識のない人にとっては難しかったです・・・いつか楽器を始めたいとも思っているので、いい経験にはなりましたけど。

  • 【備考】
    約6年前に幾度か読んだものなのでレビューを控えます。
    これは""内容へ曖昧に基づいた手癖的思考"による内容表出"の回避を目的としています。
    索引付き。第57刷。

  • 音楽の基礎という題名とは反対に内容は難しい。

  • 西洋音楽(それ以外の音楽にも適宜触れつつ)の基本的構成要素である音階、リズム、旋律、和声等について、その基礎と筆者が信ずるところを、簡潔に取りまとめた本。

    当然ながら、そのボリュームの小ささ故に、全ての必要な知識を網羅する訳ではないが、単なる解説に止まるのではなく、現代音楽の作曲家であった筆者ならではの音楽観や悩みが垣間見えるのが興味深い。

    (2013/11/4読了)

  • 音楽が存在するためには、まずある程度の静かな環境を必要とする。しかし、程度を越えた静けさ、真の静寂は、連続性の轟音を聞くのに似て、人間にとっては異状な精神的苦痛をともなう。たとえば、音を発しても、そのほとんどが床や壁、天井に吸収されてしまうような無響室に閉じ込められると、人間は自分の声さえ充分に聞くことができず、恐怖に似た非常に強い孤独感で、精神の異常をきたすことさえあるという。もちろん、このような真の静寂は、日常生活のなかには存在しない特殊な環境ではある。しかし、この事実は音楽における「無音の意味」あるいは、「次第に弱まりつつ休止へと向かう音の積極的な意味」を暗示している。つまり、休止はある場合、最強音にも勝る強烈な効果を発揮する。すべての音は、発せられた瞬間から、やがて静寂へと向かう性質をもっている。「音楽の鑑賞にとって、決定的に重要な時間は、演奏が終わった瞬間、つまり最初の静寂が訪れたときである。しがたって、音楽作品の価値もまた、静寂の手のなかにゆだねられることになる。」

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