ヒロシマ・ノート (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 674
感想 : 51
  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004150275

作品紹介・あらすじ

広島の悲劇は過去のものではない。一九六三年夏、現地を訪れた著者の見たものは、十数年後のある日突如として死の宣告をうける被爆者たちの"悲惨と威厳"に満ちた姿であり医師たちの献身であった。著者と広島とのかかわりは深まり、その報告は人々の胸を打つ。平和の思想の人間的基盤を明らかにし、現代という時代に対決する告発の書。

感想・レビュー・書評

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  • 戦後の人々の絶望と苦悩が伝わってきた。理解できたとは到底言えないけれど、理解しようと頑張った。

  • 広島旅行へ行く人は読んでから来てほしい。特に8月6日に平和公園へ集う人々。黙祷の時間、追悼の場で主張しているものがふさわしいのかこの本を読んで考えなおしてほしい。戦後20年後の広島の空気感を伝えてくれています。

  • いつか読もうと思って、ようやく手に取った。毎年読み返さなければいけない書

  • 今はもう、戦後ではなくて戦前なのだという話を聞いた。
    そういう世界で読む1965年の大江さんの静謐に満ちた、けれどとても力強い文章が隅々まで行き渡る。
    『われわれがこの世界の終焉の光景への正当な想像力をもつ時、金井論説委員のいわゆる《被爆者の同士》たることは、すでに任意の選択ではない。われわれには《被爆者の同士》であるよりほかに、正気の人間としての生き様がない。』
    何も出来ないと思う前に、一冊本を読むことはできる。

  • 我々には知る義務があると思うのだ。
    知る義務とはすなわち
    考える義務だ。
    既読。

  • 中学生の頃、サンタクロースからのプレゼント。通学バスの中で読んでいたが、とにかく難解ですぐ寝てしまい、この新書が床に落ちる音で目を覚ましていたことばかり覚えている。

  • 文章が難解だったので、結構読みにくかった。大江健三郎が描く原爆への恐怖とその破壊がもたらす絶望感がしみじみと伝わってきた。

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  • ●●感想
    1963年8月の第九回原水爆禁止世界大会は、政治的な対立もあり分裂したという。このような活動には、どうしても政治、政党、団体の力が必要なことは理解できるが、本線と全く別の次元でこのような対立が開催直前まで続いていたと読むと、まったく空しく感じてしまう。
    日本人でありながら、知ろうとしてこなかった広島について、何かきっかけをと思って手に取った本だった。原爆被害の概略についてなど、一般的な記述はなかったが、十分に考えさせられる内容のあるもので、次にまた同じテーマの本を読もうと決意している。

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著者プロフィール

大江健三郎(おおえけんざぶろう)
1935年1月、愛媛県喜多郡内子町(旧大瀬村)に生まれる。東京大学フランス文学科在学中の1957年に「奇妙な仕事」で東大五月祭賞を受賞する。さらに在学中の58年、当時最年少の23歳で「飼育」にて芥川賞、64年『個人的な体験』で新潮文学賞、67年『万延元年のフットボール』で谷崎賞、73年『洪水はわが魂におよび』で野間文芸賞、83年『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』で読売文学賞、『新しい人よ眼ざめよ』で大佛賞、84年「河馬に噛まれる」で川端賞、90年『人生の親戚』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞。94年には、「詩的な力によって想像的な世界を創りだした。そこでは人生と神話が渾然一体となり、現代の人間の窮状を描いて読者の心をかき乱すような情景が形作られている」という理由でノーベル文学賞を受賞した。

「2019年 『大江健三郎全小説 第13巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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