インドで考えたこと (岩波新書)

著者 : 堀田善衞
  • 岩波書店 (1957年12月19日発売)
3.45
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  • 28レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004150312

インドで考えたこと (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 小熊英二の『インド日記』を読んで感動した人は驚くとおもう。
    あの名著には元ネタがあったのかと。
    「アジアはお互いを知らない」「しかし西欧のことは知っている」という問題意識、同じ言葉でニュアンスが違うこと、それゆえの行き違い、<日本>からのまなざし、<日本>へのまなざしと・・。
    インド日記で鮮やかに問題にされていたことは、堀田善衛が問うたことだった。
    小熊英二の『インド日記』は本書の忠実なオマージュだったのだ。

    50年前にここまで見つめ、考えていた人がいたという事実に、感動というよりもショックを受けた。
    「国民」とか「民族」というものを現代よりも不用意に用いすぎているという違和感、「人間」なるものにそこまで普遍性があるのかという疑問、あえて挙げるならこの2点が気になった。

    しかし、この本、50年以上前の本。
    その視点はまったく色あせていない。
    10年くらい前に書かれた本じゃないの?そういう疑問が、読み進めるうえでずーとつきまとった。
    透徹しているという賛辞でもまだ足りない。

  • 160917読了

  • あれやこれやと小難しいことをインドで考えてんだな。

  • 再読かも知れないが、なにも記憶に残っていない。(私は)温帯生れ・育ちでよかった。図書館本。75

  • 最終章の最後の一文が全て。

  • インドでアジアについて考える。
    「日本人をふくめてアジアの各国人のつかう英語は、それがたとえ英語としてととのったものであっても、実は英語そのものを語っているのではない」「英語によって、各国人は各国語を語っているのである」
    英語教育について考えさせられる。しかし、逆に見れば、母語が違っても英語で会話し、文化が違ってもドストエフスキーについて議論できる。まあ便利なものである。

  • 読了。

    インドで考えたこと / 堀田善衛

    著者がインドにいって感じて考えたことを永遠と語るエッセイでございますね。
    インド経験者じゃないし、かつこの本の初版が1957年であることを加味したとして、現在では共感などできるわけもなく、当時はそうだったのかーとなんでまたそんな発想を...と思うにとどまる次第であります。

    なぜゆえにこの本を読んだかということになれば、トルコに行くさいに、前勉強として『トルコで私も考えた』という漫画の本を読みました。(一巻だけですけど)
    その本は椎名誠の『インドで私も考えた』のインスパイアであり、椎名誠の『インドで私も考えた』はこの『インドで考えたこと』のインスパイアであったため、じゃー最初のをそのうち読んでみようではないか!から端を発してます。
    まぁ椎名誠のほうはあんまり読む気がしてませんが...

    ということで読み終えましたが、おすすめはしにくい本となっております。
    今はきっと本中に出てくるような人もいないんだろうと思います。
    本中の人たちはインテリが多いので、私らが仮にインドに行ったとしても観光地にインテリと出会うことはまずなかろうからね。
    戦後からの黎明期の日本とインドにスタンスの違いはわかりますね。
    あとは宗教観といがいと多民族国家であることかな

    読み終えるのはなかなかの荒行でした。

    ということで読み終えました。おつかれさまでした。
    (2年半も積んであったとか言えない...)

  • 旅行の最初に日本にはない規模の河、雨季のその勢いを書かれてぐっとインドの方に惹きこまれていくというか、その勢いに呑まれていく、そんな感じがする。
    開化のための貪欲なパワー、その根源となっている宗教というものを持たない我々日本人の心細さが伝わってきます。
    アジアにおいて最もソフィスティケーテッドされた日本人とありますが、それは漱石に言わせれば外発的に、西欧の開化をさせられたわけで、自分たちの内発的な開化の道を求めるインドを観てるとどうしても劣等感を覚えてしまう。羨ましいけれど、そうなりたいかと言われたら否なのだ。この弱さをつきつけられた読書でした。
    日本人が西欧人になるのもまた不可能です。
    最後の一文がまた考えさせられる。「その歩みがのろかろうがなんだろうが、アジアは、生きたい、生きたい、と叫んでいるのだ。西欧は、死にたくない、死にたくない、と云っている。」果たして、今の日本はどちらだろうか。
    散文的で読みにくい文だったが、面白かった。

  • 「何でもみてやろう」で名前が挙がっており、
    読んでみたいと思い手に取った。

    第二次世界大戦後の間もないころに、
    著者がインドへ行って感じたことを中心に書かれている。
    また、その中で日本の特殊性を認識し、
    それに対する自問自答を繰り返して行くのだが、
    今の時代に生きる私としては興味深かった。

    現代日本人は、アジア圏に属していながら、
    西洋化している環境が当たり前になっており、
    疑問を抱かないということに改めて気付かされた。

  • 初版が1957年。ということは沖縄返還はまだまだ先、ということだし、ベトナム戦争の前という時期なのだなあ。そういえばこの人の小説も詩も読んだことがないのだった。

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