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Amazon.co.jp ・本 (179ページ) / ISBN・EAN: 9784004150732
みんなの感想まとめ
テーマは、1930年代から戦後にかけての日本と国際社会との関係、特に日米関係の悪化を掘り下げています。前作からの流れを受け、松岡洋右の外務省改革や、その影響で進展しなかった日米関係が詳細に描かれていま...
感想・レビュー・書評
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『陰謀・暗殺・軍刀』の続編。満州事変以降、日本は国際社会で孤立して、軍部の台頭によって日本社会は全体主義化した。そんな時代、諸外国とりわけ日米関係が悪化していき、最終的に対米戦争が開始した。本書は1930年代~戦後の様子を振り返る。そのなかでも興味深い箇所は、松岡洋右による外務省改革である。外相となった松岡は就任直後に外務省の人事を編成した。具体的には大公使級で北米、中南米の人たちを一斉にクビにした。松岡は政治的野心を持っていたので、積極的に実行し、大衆から喝さいを浴びたと著者は振り返る。そして枢軸外交を展開して、それに沿った人事を配置した。そのせいで、肝心の日米関係の修復の兆しが見られず、日米関係はそのまま悪化の一途へとたどった。
またポルトガル首相のサラザールにも言及する。長期間政権を掌握していることもあり、ドイツのヒトラーやイタリアのムッソリーニに同列視されるが、著者はその意見に反対する。これらの人物と異なり、サラザールは戦争と侵略を否認し、愛と信仰を基調とした敬虔なカトリック教徒であった。たとえ英米の圧力があったとしても、戦争が終結するまで中立を貫いており、それが彼の政治的信念であった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作に続く痛烈な日本軍批判。
第二次世界大戦中の日本の楽屋の様子を窺い知ることができる。
今作ではポルトガル独裁政権の首魁サラザールとの折衝舞台裏についても書かれている。Wikipediaの記事だとあまり良いようには書かれていないが、今作はサラザールを褒めちぎっているのが面白い。
全部が事実そのまんまというわけでは勿論ないだろうが(主観でもの言ったり記憶違いしたりは人間なのであり得る)、当時の雰囲気と日本の伝統的な視野の狭さを通説に感じたい向きにはお薦め。というか、正直高校生の近代史の必読書にしても好いと思う。勿論前作も含めて。
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