論文の書き方 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 675
レビュー : 60
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004150923

作品紹介・あらすじ

論文やリポートは、なかなか書けないものである。もとより「いかに考えるべきか」を離れて「いかに書くか」は存在しえない。著者は当代一流の文章家。その文体の明晰暢達はひろく知られている。読者は、著者の多年にわたる執筆経験に即しながら、文章というものの秘密を教えられ、文章構成の基本的ルールを興味深く学ぶことができよう。

感想・レビュー・書評

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  • 【閲覧係より】
    学生なら一度は読んだと言われる定番。長く読み継がれるには理由があります。「いかに書くか」の前にある「いかに考えるか」を起点に力強く執筆の後押しをしてくれる一冊です。
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    所在番号:新書||816.5||シミ
    資料番号:20002538
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  • (1967.01.13読了)(1966.12.02購入)
    *解説目録より*
    論文やリポートは、なかなか書けないものである。著者は当代一流の文章家。その文体の明晰暢達は広く知られている。読者は、著者の多年にわたる執筆生活の経験に即しながら文章というものの秘密を教えられ、文章構成の基本的ルールを興味深く学ぶことができるであろう。もとより、「いかに考えるべきか」を離れて、「いかに書くか」は存在し得ない。真面目に考え且つ書こうとする人々にとって、本書は親切で有効な手引きとなるであろう。

    著者 清水 幾太郎
    1907年、東京市日本橋区生まれ
    1931年、東京帝国大学文学部卒業
    讀賣新聞社論説委員、20世紀研究所所長などを経て、
    1949年、学習院大学教授
    1952年、文学博士
    1954年、日本文化人会議平和文化賞受賞
    1955年、日本文化人会議議長
    1988年歿
    社会学者、ジャーナリスト

  • 清水幾太郎の「愛国心」を読み、とても冷静ですっと読み込めるものだったから、その人がどういうあたりを気にかけながら書くものなのか……ついでに自分もこういう冷静な書き方をしてみたいものだと思って、購入した。

    こういう書き方の本はこれ含め3冊持っている…のかな。
    どれも共通しているのが、書くことは自分を表現すること、なのである。

    私は自分が思ったことを直で書くことが苦手で、こういう記録なども相当苦手だ。それで、小説という形を用いて、別の登場人物に託すことになるのだが、間に何が入っていても、書いている者は私なのだから、書くことは私を書くことなのだ。

    その書きものだが、現在まるで書けないでいる。
    清水幾太郎によると、新しい現実にぶつかっているからなのだという。
    言われてみれば、そういうタイミングでじわじわと書けなくなっていった。
    この山を越えたら、また新しいスタイルが、書きたいものが見えるのか。

    本はあくまで論文の書き方であったけど、物を書く人は読んでみて損はない。

  • どっかの古本屋の店先で買った。繰り返し読みたい本。
    自分の文章のスタイルが欲しい。

  • 「論文」となってはいるが、論文に限らず作文技術全般に関するエッセイ。エッセイなので作文技術を体系的に論じたものではないけれど、それでも長く読まれているだけあってたくさんのヒントが記載されているし、エッセイならではの含蓄もある。
    著書の文章作成における心得は、結びに次のようにまとめられている。「文章を機械のように作ろう。文章を建築物として取扱おう。曖昧な「が」を警戒しよう。親骨を見失わないようにしよう。経験と抽象との間の往復交通を忘れまい。日本語の語順に気をつけよう」。とくに「曖昧な「が」を警戒しよう」は、本当に大切な60年前の本だけど、文章を書くことの要諦はぜんぜん変わってない。

  • 小論文に留まらず、ナマの事実から、
    何事かを紡ぎ出そうとする人間には
    必須の作業が明快に綴られている。

    情報を頭の中で咀嚼して、自分の考え、
    自分の言葉としてアウトプットすることの
    難しさがよく分かる。

  • 岩波ベストセラーNo.3

  • 筆者の文章は、私たちの世代なら、大学受験国語でおなじみ、読解練習をよくさせられたものである。当時はそのつもりで読んでいるので、感想も何もあったものではなく、ひたすら正解だけを求め続けて読んでいたが、それから数十年、改めて「読書」してみて、当時のそんな読み方は非常にもったいに読み方だったのだなあと痛感させられた。
    さすがに岩波新書の青版、近年相次いで出版されているお手軽新書とは違い、読みごたえがある。が、私が年を取って筆者の年齢に近くなっているからか、時々垣間見える筆者の愚痴に親近感もわいたりした。若いときには大家からのありがたいお言葉という感じでの受け止めだけで終わっていたかもしれないが、年を取ってから読むと、このような大家の人間臭い部分がちょっとわかるようになって、そのおかげで本の内容がすっと入ってきてしまうなんてこともある。上では若いときにもっとちゃんと読んでおくべきだったと書いたが、こういう発見は、大人になってから読むことの特典なのかもしれない。
    本編についてだが、「論文の書き方」というタイトルであっても、当然最近の軽いハウツー本などとは全く異なり、日本語と外国語の違い、日本の社会や文化・教育に対する批評、哲学等を学ぶ時のこちらの心構えや姿勢など、その考察は本当に深く、これからも折に触れて読み返したいものばかりだった。

  • 論文の書き方を知りたくて手に入れた書籍。一般的な文書の書き方を教えるという内容ではなく、日本語の文書とはから著者の経験から解説した書籍だった。文書を書きたい人に、書きたいけど悩んでいる人に、何かヒントを与えてくれる。

  • Twitterだったかどこかで、文章を書くには云々の話が出ていた時に本屋さんでみかけ、なんとなく読んでみたもの。
    なにせ昔の本なので、現代に通じるかといえば全てがそうとは言いがたい。今の時代、美文を書いて成長した子などいやしないのだから。

    それにしても清水幾太郎にしろ、三島にしろ、小学生時代に書いたと言われる文章が恐ろしく統率が取れている。まさに美文。これができるからこそ、後世に残る文章を書くことができたのだろう。時代の差を感じる。現代は「好きに書くがよい」だけを優先し、美しい文章を書くことに注視することが疎かになってはいまいか。
    美しい文章は、それを伝えたい人に高精度で内容を伝えることができる。言葉の深奥に含ませたものまで。

    束縛と自由の境目で、何を選び何を伝え、何を遺すか。
    「論文の書き方」云々を超え、文章を綴ることを考えさせられた1冊である。

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