数学入門〈下〉 (岩波新書 青版 396)

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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004160052

感想・レビュー・書評

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  • 数学を概観でき、とても楽しく読むことができた。「大変人間臭い数学入門になったかもしれない」という著者のことばに納得ができた。様々な分野より多くの例が引用されており、とてもわかりやすい。しかも歴史的背景の記述もおろそかにしていない。著者は数学以外にも非常に造詣が深く、感嘆するばかりであった。本書のストーリは非常にスマートであり,読み進んでいくうちに「数学」をいつのまにかイメージできてしまう感じがした。本書は1959年に発行されており、今なお版を重ねているという事実をみても、そのすばらしさを垣間見ることができる。まさに良書である。下巻で参考になった知見は以下のとおり。?合同式は「数の魔術」を「数の科学」へ発展させる大きな萌芽、?関数は「変化と運動の普遍的な言語」、?コーシーの収束条件、?ケプラー:「対数のおかげで天文学者の寿命は2倍になった」、?オイラーの公式:虚数を仲立ちとした指数関数と三角関数が結び付き、?テーラー展開:三角関数を四則演算に分解、?ニュートンとライプニッツ:微分と不定積分が逆の演算であることの発見、?科学:積み重ねのきくところに発展の所以あり

  • 3F多目的新書 080:イ:3-396 ■シラバス掲載参考図書一覧は、図書館HPから確認できます→https://www.iwate-pu.ac.jp/information/mediacenter/Curriculum.html

  • 新 書 410.7||T||下

  • 1

  • 2018/05/19 初観測

  • サイエンス

  • 8 数の魔術と科学
    9 変化の言語ー関数
    10 無限の算術ー極限
    11 伸縮と回転
    12 分析の方法ー微分
    13 総合の方法ー積分
    14 微視の世界ー微分方程式

  • "入門"と言うにはやや難解じゃないかと思っていたが、触りの部分を優しく解説するのだけが"入門"ではないということを思い知らされた。本書の長所は興味深い導入と結果の論。途中式ももちろん記載してあるが、十全に理解するには解説が足りない。だからこそ気になり、だからこそもっと学びたいと思わされるところが本書の肝。自分が数学のどこがわからないのかを知るための一冊。

  • 難しい

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著者プロフィール

遠山 啓(トオヤマ ヒラク)
1909年、熊本県に生まれる。
1938年〜1943年、海軍霞ヶ浦航空隊の海軍教授。
1944年〜1969年、東京工業大学で数学を教える。
1949年、「代数関数の非アーベル的理論」で理学博士。
1951年、数学教育協議会を結成し、数学教育の改革運動をおこす。
“量の体系”“水道方式”など画期的な理論を生みだす。
その理論と実践は数学教育の分野を超えてはかりしれない影響をあたえた
1959年、『数学入門』(岩波新書)で毎日出版文化賞を受ける。
1962年、『数学セミナー』(日本評論社)を創刊する。
1968年ごろから障害児教育の研究に取り組み、“原教科”構想を打ちだし、障害児に教科教育の道を拓く。
1970年、東京工業大学 定年退職。同大名誉教授となる。
1973年、教育の全般的な改革をめざして月刊誌『ひと』(太郎次郎社)を創刊し、その編集代表となり、教育市民運動の中心となる。
1978年、明星学園理事。1979年9月11日、没。
◎おもな著作
『遠山啓著作集』(全27巻+別巻2)、『競争原理を超えて』
『かけがえのない、この自分』『水源をめざして』(以上、太郎次郎社)
『無限と連続』『数学入門』『現代数学対話』『数学の学び方・教え方』(以上、岩波新書)
『さんすうだいすき』(全10巻+別巻3)
『算数の探検』(全10巻)『数学の広場』(全8巻+別巻1)(以上、ほるぷ出版)
ほか多数。

「2017年 『古典との再会 文学・学問・科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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