新しい数学 (岩波新書 青版 585)

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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004160083

感想・レビュー・書評

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  • 中学生以上であれば理解できる。数理論理のド基礎が載っているが、これを理解しているだけで大学、社会で使える「論理的思考」のベースは出来上がると思う。

    例えば二項論理の(で仕切れる)世界であれば、すべてをTrue or Falseで切り分けられる(それを2×2の表にしたのが正偽表)。本書の平易な書き方では誰もが紙とペンを持って、正偽表から始まり「→」(仮定)「¬」(否定)の演算思考、また樹形図(ビジネス本ではロジックツリー、とも)での切り分け方を身につけられる。

  • 集合と論理についてまず書いている。
    最後の2つの応用では、電子計算機とゲームの理論で終わっている。
    すべてのコンピュータ技術者が、最低線(ベースライン)として、本書を読んでいて欲しいと思った。

著者プロフィール

矢野健太郎

一九一二年、東京生まれ。東京帝国大学理学部数学科卒業。パリ大学留学ののち、東京大学助教授、プリンストン高等研究所所員、東京工業大学教授などを歴任。微分幾何学の権威として各国の数学者と交友を結び、日本数学界の国際化を牽引。また啓蒙書や受験参考書の著者として、「ヤノケン」の名で親しまれた。著書に『すばらしい数学者たち』『アインシュタイン伝』『エレガントな解答』『数学物語』『数学の考え方』など。八三年に勲二等瑞宝章を受章。九三年、逝去。

「2020年 『暮しの数学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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