大工道具の歴史 (岩波新書 青版G-65) (岩波新書 青版 867)

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  • 岩波書店
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004160656

感想・レビュー・書評

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  • 呉智英の本で触れられていたのを覚えていて、旅先の釧路の古本屋で見かけて購入。カンナ屑の「不幸の許し」の誤植あった。 
    「道具は道具屋から買ってきて使うものではなく、大工が自分でつくるものだ」という一文が考えされられた。専門家はこうあらねばという気持ちと、細かすぎで非効率という気持ちが半々。 
    著者は大工道具が滅びるのを惜しんでいるが、それは仕方のないことだろう。
     
    ・切れるもの、使いよいものほど早く身をすりへらす。美術品と違う
     
    ・使われ、滅び、その成果の上にまた新しい道具が誕生するメカニズムこそ、道具の本来の姿

  • 昭和41年生まれのぼくの世代あたりが、大工道具が身近にあった最後の世代になるのかもしれない。もちろん地域的な違いはあるにきまっているけれど。

    いろいろな道具が懐かしく、そして自分の知識のなさが悔しく、それでありながら非常に面白い本だった。

    第一章 道具再見
    第二章 ノコギリ(鋸)
    第三章 カンナ(鉋)
    第四章 オノ(斧)・チョウナ・ノミ・ツチ(槌)・キリ(錐)
    第五章 ブンマワシ(規)・マガリカネ(矩)・ミズハカリ(準縄)
    第六章 スミツボ(墨壺)
    第七章 トイシ(砥石)
    第八章 大工道具の産地

    大工の世界にも「機械化」が進みつつあったらし発刊当時(1973年)。失われる伝統や技術についての筆者の「憤り」のようなものは、ときにあまりに強すぎるようにも感じられる。ただ、確かに本書にあるような、あまりに面白すぎる文化が失われていくのは残念なことだったのだろう。

    参考になる図がそんなに多くはなく(最低限レベルには掲載されている)、わかりにくいところも多いのかなとは思う。しかしインターネット時代の今であれば、必要な情報は自分で集めてくることもできる。

    異世界との触れ合いが楽しく、確かに「昭和の岩波新書」とはこうしたテイストを持っていたものだと、岩波新書自体についても懐かしく思い出す好著。

    読んでいる間ずっと、充足感を感じ続けさせてくれる本だった。

  • [ 内容 ]
    古墳時代の遺跡からも、ノコギリ、カンナなどの工具類が出土する。
    古代の大寺院群から一般の民家にいたるまで、その建築を可能にしたのは、人智の粋というべき道具類であった。
    代表的な大工道具をとりあげ、それらの秘められた来歴、建築史上で果した役割を語り、人間とモノとのかかわりについて根本的な考察を試みる。

    [ 目次 ]


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    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 目次
    第一章 道具再見
     はじめに―この本の目的 道具もまた自然 ナイフをとり上げられた子供たち モノとの対話の通訳者 横井さんの秘密 大工と道具
    第二章 ノコギリ(鋸)
    第三章 カンナ(鉋)
    第四章 オノ(斧)・チョウナ(釿)・ノミ(鑿)・ツチ(槌)・キリ(錐)
    第五章 ブンマワシ(規)・マガリカネ(矩)・ミズハカリ(準縄)
    第六章 スミツボ(墨壺)
    第七章 トイシ(砥石)
    第八章 大工道具の産地

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