人間はどこまで動物か――新しい人間像のために (岩波新書)

制作 : 高木 正孝 
  • 岩波書店 (1961年10月30日発売)
3.16
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  • 本棚登録 :139
  • レビュー :7
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004161219

人間はどこまで動物か――新しい人間像のために (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 読書録「人間はどこまで動物か」3

    著者 アドルフ・ポルトマン
    訳 高木正孝
    出版 岩波新書

    p42より引用
    “つまり科学的観察は、まったく「先入見」
    なしの観察ではあり得ない。だから科学的に
    ものをいおうとするなら、先入見のないこと
    を主張するよりも、むしろはじめに「先入
    見」をあきらかにしめしておく方がいっそう
    大切なことがよくある。”

    目次から抜粋引用
    “生まれたての人間(新生児)
     生後第一年
     人間の存在様式
     子宮外の幼少期
     老衰”

     動物学者である著者による、人間と動物の
    共通点と違いについて記した一冊。
     生まれる時から死に至るまで、他の哺乳動
    物や鳥類との比較をもって、人間について語
    られています。

     上記の引用は、人間が哺乳類の中で占める
    位置について書かれた項での一節。
    客観的に物を見よ、とはよく聞く言葉ですが、
    この一節を読むと、客観的な事実という物事
    は無いのかも知れません。
     環境に拘束される動物に対し、閑居を自分
    たちの為に操作する人間。人間が人間らしく
    生きようとすればするほど、より一層環境と
    の戦いが増大していくような気がします。
    ある人の周りが清潔で快適である時は、その
    人が引き受けるべき不快をよそに押しやって
    いるかもしれませんね。
    同じ種類の生きもの同士でありながら、お互
    いに首を締め合うような所が強いのも、人間
    らしさなのでしょう。

    ーーーーー

  • ★3.5。大学生になりたての頃講義で紹介され衝撃を受けた本の一つ。
    大学で学ぶ学問とは何か?という問いに一つの答えを示してくれた本でもあります、当方にとっては。
    改めて読み直してみて思うことは、ヨーロッパ思想や社会の中から生み出された産物だなということ。ナチスにまで行き着くナショナリズムや人種優位主義に対峙しつつ新たな思考を構築しようとする思いが充満している気がする。
    また人間の早産性など、純粋にヘェ〜と驚く指摘を楽しむのもこの本の一つの魅力であります。

  • 進化論、動物学、人類学などの広い視点からヒトでなく人間を眺めている。古い本だけれども、今でも意味あるいい事書いてある。この関連図書を読みたいなぁ。

  • 三葛館新書 469||PO

    助産学専攻科 飯田美代子先生
    母性看護学、助産学を専門としていますので、胎児期の重要性はもちろんですが、ポルトマンは生後1年を「子宮外胎児」といい、人間の尊厳にかかわる重要な時期であると書いています。
    生後1年の育児について示唆に富んだ本です。

    和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=27186

  • 虐殺に優れている点では人間は獣に似ている。

  • [ 内容 ]
    進化論は、人間もまた動物であり、サルから進化したものであると説く。
    だが、人間とサルとの距離がどのくらいあるものなのかについては、必ずしも明らかではない。
    世界的な動物学者が、この問題を広範な比較研究によって説き明かし、さらに社会学、心理学、人類学の成果をとり入れて、新しい人間学を打ち立てようとした画期的著作。

    [ 目次 ]


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    [ 参考となる書評 ]

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