日本の耳 (岩波新書 黄版7)

  • 岩波書店 (1977年5月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (199ページ) / ISBN・EAN: 9784004200079

みんなの感想まとめ

身体性と文化を通じて日本の音楽や言語の特徴を探求する作品で、特に日本人の耳に焦点を当てています。著者は、耳だけでなく手や足、舌と唇の動きがどのように日本の音楽や言語に影響を与えているかを詳細に描写し、...

感想・レビュー・書評

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  • 着想点と描写力が素晴らい(^^)
    日本人の耳だけではなく、手と足(ナンバと能)、舌と唇、方言など。
    農耕民族は、田畑を荒らさぬよう大地にそっと足を下ろすようなエコな動きや一旦停止の運動、馬に乗る民族はアレグロの躍動感。体にしみついたリズムが言語にも表れていると。

    奈良時代の日本語は8の母音と今と異なる音(サ行ts、濁音dz、チとツのt、ハ行のf)があったと。万葉集をまんにょうしゅうと読んでいたなど聞くと、実際の音で歌をきいてみたくなる。

    「たとえば『~n-nyo』に見られる重なり合ったnは、今日僕らがおおむねハミングで済している「ン」と相違した、深いnの響きを思わせ、yもまた、唇を少し開いて発音する今日の『ヨー』と異なって、下の大きな運動が作り出す響きを思わせる。してみれば、そういうyに続くoの延音も、今日流の一旦停止によるオーではなく、次のs発音に向かって上行する下の運動を伴うoの唇から発する運動中に鳴る母音と考えた方が自然であろう。」

  • 日本人の身体や文化の点から日本の音楽の特徴を考える本。
    とくに冒頭、日本人の静けさに対する価値観になるほどと思う。

  • 日本の耳
    日本の手と足
    日本の舌と唇
    話し言葉・この旋律的なもの
    日本の耳とその感性
    芸と術

    著者:小倉朗(1916-1990、北九州市門司区、作曲家)

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784004200079

  • [ 内容 ]
    芭蕉の句「古池や蛙飛びこむ水のをと」の主役は音である。
    閑寂の緊張をとらえ、動の中に静をとらえて充足する耳。
    民族はその耳にふさわしい音を選びとり、固有の音の世界を形づくる。
    話しことば、手足の動き、楽器など、あらゆる生活領域に向けられた鋭い観察を通じて、日本独特の音の世界を抽出し、独自の日本文化論,音楽論を展開する。

    [ 目次 ]


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