イギリスと日本―その教育と経済 (岩波新書 黄版 29)

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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004200291

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  • [ 内容 ]
    日本は高度成長を遂げて経済大国になったが、一方、英国はかつての大英帝国から小さな福祉国家へと変貌した。
    長年、ロンドン大学で理論経済学を講じている著者は、英国の中等・高等教育の実際の姿と、日本の画一的な教育の現状とを対比しながら、教育の社会における在り方を論じ、これからの日本の教育と経済の方途を示す。

    [ 目次 ]


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    [ 参考となる書評 ]

  • 国際的な評価を得ている経済学者であり、イギリスと日本で教鞭をとった著者が、両国の教育制度や経済のちがいについて語っている本です。

    イギリスの教育制度についてややくわしい説明がなされていますが、比較文化論的なエッセイというべき内容で、日本の未来について読者が考えるためのヒントになるような興味深い指摘が、著者自身の見聞などをまじえながら述べられています。とくに、大学2年間で学士号を出すといった大胆な改革案を提示するなど、興味深く刺激的な提案がなされていて、おもしろく読みました。

  • ロンドン大学教授が、イギリスと日本を対比しながら、英国病、イギリスの中等教育・大学、新日本列島改造について語る。経済企画庁、日本経済研究センター、関西経済連合会での講演を基に。著者の経験に基づいた感想。理論書ではない。

  • 日本とイギリスの教育を中心にした比較。イギリスの教育(先生)はかなりのウエイトでケンブリッジ卒の先生が多く、教育の力を注いでいる。日本の単線教育でなく選択肢はいろいろある。中学生が日本では子供子供しているが自分で考えさせる教育でかなりイギリスでは大人になっている。

  • イギリスについて知りたいなあという漠然とした思いから手に取った一冊。
    副題の通り教育と経済という視点からイギリスが語られています。
    著者の森嶋さんは数理経済学者で、大学教授からの視点が主とされています。
    単線型教育の日本と複線型教育のイギリス。そのことによる経済成長への影響など、知らなかったことをたくさん知ることができました。
    またその国を知るというためにはその国の制度を知ることの大切さも強く感じました。
    30年近く以前に書かれた内容ですが、十分今に通じるものがあって、参考になりました。

    どちらかというと教育のあり方についての日本とイギリスとの比較に比重が置かれていたように思うので、教育を学ぶ人はとても面白い一冊だと思います。
    私自身教職課程を選択しているのでとても参考になりました。

  • ハマータウンの野郎どもの再読に向けての布石として読んだんですが、70年代に書かれた本の割には意外と先見性があるなぁって思いましたね。そして第4章がおもしろい。

    イギリスの教育事情が興味深かったです。教育が成功しすぎているがゆえに大学と産業界のパイプがつながらず、いわゆる「英国病」にかかってるわけだけど、でもそのぶん個々はそれぞれ異なる専門性を得ているわけだ。だけど日本の場合は、画一的な教育がメイン。そして質の低い大学教育を経て学生は悔いなく学問の世界に別れを告げ産業界へと去ってゆく。そしてその産業界では個々の画一性が追い風となり産業界は力をつけていったわけであります。僕は「英国病患者」になりたい、なるつもりですよ。

    ※夏目漱石の小説に出てくる人物たちとイギリスを絡めた話はとっても興味深いもので、『三四郎』の「偉大なる暗闇」である広田先生に対する水村美苗氏の解釈と本書著者の森嶋氏の解釈が非常に説得的。それぞれ指摘している点は違うがそれが二元的に広田先生を規定している。漱石さん大好きです。

  • 政権交代もあったりして何かと話題の2大政党制。

    あれ?そもそも何で2大政党制の方向に来たんだっけ?という疑問のヒントになる一冊かも。

    森嶋通夫さんは数理経済学の教授でしたが、かなり、目線を低く書かれていて面白く読めます。

    続刊もあったのですが、今は絶版のようです。残念。

  • すっごく上品な本!
    著者がいいのでしょうね。
    岩波の記念フェアにも含まれるはずです。
    内容としては教育なのでそこまで興味なかったんですけど、
    吸い込まれるように読めました。
    さすが岩波書店。

  • 経済学者の視点を通した英国・日本の社会比較論1。

  • 正続

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