日本語の文法を考える (岩波新書 黄版 53)

著者 : 大野晋
  • 岩波書店 (1978年7月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004200536

日本語の文法を考える (岩波新書 黄版 53)の感想・レビュー・書評

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  • いくつか納得のいかない説明はあるものの、ほとんどが目から鱗。日本語を勉強し始めて、インターネット検索に行き詰りを感じていたところだっただけに、今回の巡り合わせはおおいにありがたい。

  • 日本語文法の本、好きです。大野先生は言わずと知れた日本語研究の大家ですが、文調は硬すぎず、するするっと読める本をたくさん出されてます。

    面白かったポイントを挙げるとキリがないですが、いくつか列挙してみます。

    ・「は」と「が」は、その前後の情報が未知のものなのか、既知のものなのかによって自然と使い分けることができる。よく「は」は主格(俗に言う主語)を示すといわれるが、実際には主格にも目的格にも使える。ここを誤解すると日本語の「主格」の捉え方で混乱する。
    ・日本人は親しいか、疎遠化によってコソアドや相手の呼び方を変える。一人称を相手を呼ぶことに使う(子ども相手の「ぼく」や、関西弁の「自分」など)ことがあるが、これは相手が自分にとって利害相反する者ではなく、自分との隔たりが薄い者であると考えるためである。
    ・日本語の「できる」は「出て来る」ということで、「可能なこと」を獲得したのではなく、自然の成り行きで可能になったと考える。英語のCanは「知る」という意味のゲルマン語「kann」と同根で、獲得して可能になった、という意味を持つ。

    上に挙げたもののうち、一つでも詳しく知りたいと思ったら、この本を手に取ってみるのをお勧めします。ただ、岩波のかなり古い版なので、見つけるのがちょっと大変かも…。

  • 大野先生の興味深く、分かりやすい文法の解説書。文法がどのように成立して来たのかを解明する過程は推理小説を読むかのようで、知的好奇心を掻き立てられます。

  • 現状では、日本語の現在の状況が知りたいという観点でこの本を手にした。現在のことを知るのに過去のことを知らなければいけない、という理屈はわかるが、あまりにも説明を過去に求めすぎていて、古典の知識がない自分には十分な理解ができなかった。

    「既知と未知」「ウチとソト」等面白いトピックスはあったが、全体としてはもう一度読んで十分に理解しようとは思えなかった。

  • もともとが講演録だということで、とても読みやすい本です。

    内容的にも、体系的にまとめられたものではなく、思ったことをトピック的に並べたもののようです。だから関心を持った部分だけを読めるようになっています。

    印象深いのは最初の「未知と既知」「ウチとソト」の区別と日本語の文法との関係について述べられた部分です。ハとガの違いなどの考察を通して、日本人の心理構造にまで踏み込んで考察しています。まるで古代人の心にそのまま触れるようなスリリングな分析です。

    日本語の素朴な疑問としてよく挙げられる問題が、実はそうした精神構造を土台にしたものであることが平易に解き明かされています。

  • おもしろい!!!!!!

  • £2.00(定価:620yen)

  • 学生時代、古文は嫌いだった。でも、現代語と古文は別物ではなく、そこには日本語としての一貫した体系があった。よく考えるとあたりまえ。内容は学術的で難解だけれどおもしろい。

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