物理学とは何だろうか〈上〉 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
3.66
  • (24)
  • (37)
  • (68)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 615
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004200857

作品紹介・あらすじ

現代文明を築きあげた基礎科学の一つである物理学という学問は、いつ、だれが、どのようにして考え出したものであろうか。十六世紀から現代まで、すぐれた頭脳の中に芽生えた物理学的思考の原型を探り、その曲折と飛躍のみちすじを明らかにしようとする。本巻では、ケプラーから産業革命期における熱学の完成までを取り上げる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  •  これは名著です。ただし残念ながら絶筆であり未完成。最終章は病床での口述筆記となっています。

     物理学そのものの詳細な中身ではなく、様々な法則を見出して行った先人達がどんな努力をしてきたか、それはどんな時代背景があったのか、科学と哲学や宗教との関係にも言及しながら丁寧に解説されています。

     力学から始まって熱学(熱力学)分野の記述にかなりのページを割いています。もし著者が亡くならなかったら、本来の専門である量子論まで及んだのでしょうか。だとしたら本当に素晴らしい、物理学を学ぶ物なら必ず読むべき一冊になっていたことでしょう。

     アインシュタインらが書いた『物理学はいかに創られたか』という本はいまいちでしたが、そのタイトルはむしろこちらにつける方がふさわしいと思います。

  • 科学道100冊 2019
    【所在】3F文庫・新書 岩波新書 黄版 85
    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=14473

  • 2019年9月8日に紹介されました!

  • 小学生の時に読んだ

  • サイエンス

  • 物理学とは、「自然界に生起するもろもろの現象の奥に存在する法則を、観察事実に拠りどころを求めつつ追求する」「自然の法則を数学的に表現すること、そして個々の法則をばらばらに発見するだけでなく、そのなかから最も基本的なものをいくつか選び出し、それから他の法則が導き出されるような体系をつくること」すなわち、物理学は実証科学である以外に論証科学である。後半の熱に関する話題は、やや難しい。。再度挑戦要。

  • 丁寧に紡がれていく、物理学の歴史。
    著者の思いが伝わってくるかのようでした。

    ただ、問題がひとつ。
    物理学が辿ってきた歴史の概要だけではなく、それぞれの発見や理論の中身にまで踏み込んだ内容が、とても丁寧かつ流暢に紡がれていくので、物理学にあまり馴染みのないぼくのような読者は、読み始めると眠気が襲ってきて困りました。
    とても面白くてためになる書であることは間違いないのですが、読み始めるとすぐに瞼が重くなってしまうのです。
    これは、学生時代に刷り込まれた条件反射に違いないです。(違います)

  • くりこみ理論でノーベル賞を受賞した故朝永振一郎著。物理学の発展を16世紀のケプラーから述べている。自然の観測とそのデータを元にした推論や実験が占星術や錬金術を物理学や化学へ変身させていく力となった。

  • ケプラー、ガリレオ、ニュートンの力学系,および熱力学の成立まで簡潔に述べられている。,ケプラーは晩年は不遇だったのね。

  • ノーベル賞受賞者:朝永振一郎がほとんど数式を使わずに、物理学の基礎を解説してくれる本。上巻の前半は、ケプラーからガリレオそしてニュートンへの流れを通して古典力学の導入を説明し、後半はワットからカルノーそしてクラウジウスへの流れを通して熱力学の発生を説明する。また、科学と宗教、科学と技術といった興味深い内容にも触れる。研究ができることと、このように科学の歴史をひもときながら初学者に向けて平易な解説をするのは異なる作業だと思うが、朝永がどのようにしてその二つを高い次元で達成したのかというのが面白い問だと思う。

全45件中 1 - 10件を表示

物理学とは何だろうか〈上〉 (岩波新書)のその他の作品

朝永振一郎の作品

物理学とは何だろうか〈上〉 (岩波新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする