比較のなかの日本国憲法 (岩波新書 黄版 95)

著者 :
  • 岩波書店
3.25
  • (1)
  • (2)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 39
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004200956

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 日本国憲法とそれにまつわる問題を、主として戦後のドイツとフランスにおける憲法およびそれを取り巻く議論状況との比較を通して明らかにしている本です。

    西ドイツでは、憲法に対する忠誠を国民に要求するようになったのに対して、フランスでは共産党などの左派が立憲主義を守ることを宣言したことに著者は注目し、この二つの出来事は、「憲法を守る」ということの二つのかたちだと述べています。ここには、西洋近代において成立した立憲主義という普遍的な価値が、それぞれの国の歴史的な事情におうじて、異なったかたちで現われるということが示されています。

    他方日本では、保守政権が憲法改正を主張し、社会党などの確信政権が憲法の遵守を訴えるというねじれた状況にあることが指摘されています。ここには、国民の自由に立脚した立憲主義の考えが十分に根づいていない問題が浮き彫りにされています。

    後半は、戦後日本の司法権についての批判的な検討がなされています。

  •  これも確か入寮前の課題

  • [ 内容 ]
    憲法精神はますます空洞化されようとしている。
    政権交代の現実的可能性をもたなかった戦後政治は、天皇制、思想の自由、司法権の独立などにどのような影響をもたらしたか。
    比較憲法学の立場から日本国憲法を西洋民主主義憲法の流れに位置づけ、「憲法を守る」ことの意味を、西欧諸国の戦後史との比較のなかでとらえ直す。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ¥105

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

東北大学名誉教授・東京大学名誉教授

「2017年 『憲法の尊厳 奥平憲法学の継承と展開』 で使われていた紹介文から引用しています。」

樋口陽一の作品

ツイートする