- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004200956
感想・レビュー・書評
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40年以上前の本であったが、改憲勢力と護憲勢力それぞれの論理は全く変わっていないことを知った。「人類普遍の原理」に対する「日本は日本」という居直りもあり、「押し付け憲法」という出自のタブー視を克服できない護憲。
「不磨の大典」は、磨かれるべきである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本国憲法とそれにまつわる問題を、主として戦後のドイツとフランスにおける憲法およびそれを取り巻く議論状況との比較を通して明らかにしている本です。
西ドイツでは、憲法に対する忠誠を国民に要求するようになったのに対して、フランスでは共産党などの左派が立憲主義を守ることを宣言したことに著者は注目し、この二つの出来事は、「憲法を守る」ということの二つのかたちだと述べています。ここには、西洋近代において成立した立憲主義という普遍的な価値が、それぞれの国の歴史的な事情におうじて、異なったかたちで現われるということが示されています。
他方日本では、保守政権が憲法改正を主張し、社会党などの確信政権が憲法の遵守を訴えるというねじれた状況にあることが指摘されています。ここには、国民の自由に立脚した立憲主義の考えが十分に根づいていない問題が浮き彫りにされています。
後半は、戦後日本の司法権についての批判的な検討がなされています。 -
これも確か入寮前の課題
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[ 内容 ]
憲法精神はますます空洞化されようとしている。
政権交代の現実的可能性をもたなかった戦後政治は、天皇制、思想の自由、司法権の独立などにどのような影響をもたらしたか。
比較憲法学の立場から日本国憲法を西洋民主主義憲法の流れに位置づけ、「憲法を守る」ことの意味を、西欧諸国の戦後史との比較のなかでとらえ直す。
[ 目次 ]
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