北京三十五年 下―中国革命の中の日本人技師 (岩波新書 黄版 128)

著者 : 山本市朗
  • 岩波書店 (1980年8月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004201281

北京三十五年 下―中国革命の中の日本人技師 (岩波新書 黄版 128)の感想・レビュー・書評

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  • ポジティブシンキングの権化の様な著者の語り口が心地よく、一気に読むことができた。折角、あとがきで、北京に来たら、お会いしましょうと書いて頂いたのに、行動を起こすことのなかった三十年前の自分が大変残念。山本さんに実際に会って技術者魂に触れていたら、別の人生を歩んでいたかもと、チョット夢想した。

  • 技術者だからかイデオロギーに深く突っ込まず、混乱下の中国の日常を、庶民の視線で書いているのが良い。

  • 無知の権力は専制と堕落を生む

    東北帝国大学工学部卒で、三菱工業の技師が留用者として中国北京に35年間すごした記録。レビュータイトルは、文革についての記述から。

    下巻は、1954年から1980年まで、文化大革命終盤の四人組の逮捕までを扱っている。
    ソ連人技術者に対する中国人の行き過ぎた崇拝ぶりや、とにかく何でも超音波をかければよいという超音波ブーム、など戦後中国社会について、おもしろく描いている。

    特に、文革時には、外国人である著者は「国際間諜」として逮捕され、その後5年半も収容所に監禁されてしまう。その後も、共産党政権のイデオロギーを盲信せず、元々強固な共産主義者でもない筆者が、中国を愛し続けることに驚きを感じた。

    時代の風潮に全面的に迎合することなく、現実的で楽観的な態度で、戦後中国を生きた中国を愛する日本人の記録である。

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