リハビリテーション (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
3.54
  • (2)
  • (4)
  • (6)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 33
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004201397

作品紹介・あらすじ

病人の生命を救い、ケガを治すことができても、治療の後に体に自不由が残るならば、医学はその責任を果したとはいえないのではないか。こうした医療観のもとで、リハビリテーションの意義が注目されつつある。著者はそれを単に身体機能の回復訓練ばかりでなく、広く障害者の人権回復を求める思想と技術の体系としてとらえ直す。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 本書の刊行は1980年と、約四半世紀前になるので、現在では技術やリハビリテーションについての社会的な理解はかなり進んでいるはずですが、リハビリテーションが重視されるようになった時代的背景について知ることができるという意味では、役立つ本だと思います。

    本書刊行当時は、医療技術の進歩によって命を取りとめた多くの患者が、治療の後に身体の不自由に苦しむことが増えてきてきた状況を受けて、患者がふたたび元の社会生活を営むことのできるように手助けをするリハビリテーションの必要性が叫ばれ始めた頃であり、本書の内容も、そうした状況に答えるような啓蒙的な性格の強いものになっているように感じました。

    病気やケガからの回復をめざすリハビリテーション医学だけでなく、社会の中に居場所がなくなったことの苦しみや、社会の偏見など、リハビリテーションをめぐる諸問題を幅広く取り上げた内容になっています。

  • 温故知新!ってことで、1980年に発刊された、砂原茂一先生の「リハビリテーション」を読んでみた。
    まだ、理学療法士という名が世に広まっていない時代
    まだ、リハビリテーション病院が少ない時代
    まだ、リハビリテーションが標榜科目として認められていない時代
    そんなころに、リハビリテーションが何か、どうあるものなのかが、丁寧に熱く語られている。

    現代では、リハビリテーションと名のつく本は様々あって迷うほどなんだけども、こうやって原点に返ってみるのもいいな。

    ----------------
    【内容(「BOOK」データベースより)】
    病人の生命を救い、ケガを治すことができても、治療の後に体に自不由が残るならば、医学はその責任を果したとはいえないのではないか。こうした医療観のもとで、リハビリテーションの意義が注目されつつある。著者はそれを単に身体機能の回復訓練ばかりでなく、広く障害者の人権回復を求める思想と技術の体系としてとらえ直す。
    ----------------
    【目次】
    第1章 病気から障害へ
    第2章 リハビリテーションということ
    第3章 思想と技術の出会い
    第4章 技術の体系
    第5章 リハビリテーションの流れ
    第6章 人権の視座から
    第7章 問い返される理念
    第8章 むすび
    ----------------

  • リハビリテーションの理念や概念について知るには十分。理学療法というよりもリハビリテーション医学に関して。
    でも、学ぶことは多かった。

    ただ、出版年が古くて情報が古い部分も多々ある。


    読んで良かった一冊。

  • 2階書架 : WB320/SUN : 3410153081

  •  リハビリとはなんぞや、という、初歩的な本。
     うむ、その歴史とかじゃなくて、実践的な知識を求めていた私は、ちょっとなぁって感じだった。
     が、こういう入門書のわりに、読みやすくて、今病院でやってることの意味(PT、OT、ST、そして看護が常に連動していることなど)を理解する。
     にしても、1980年初版の本が、すごく古臭いと感じるのだから、この分野の発達浸透というのはすさまじいのだろうな。

全5件中 1 - 5件を表示

砂原茂一の作品

ツイートする