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Amazon.co.jp ・本 (221ページ) / ISBN・EAN: 9784004201403
感想・レビュー・書評
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『万葉集』の主な歌人たちについて解説している本です。とりあげられているのは、額田王、大津皇子、柿本人麿、山部赤人、山上憶良、大伴旅人、大伴家持といった歌人たちで、ほかに相聞歌と防人歌をとりあげた章もあります。
著者は、壬申の乱から藤原京の末年までを万葉の時代の前期とし、新旧勢力が対立する過渡期を挟んで、後期へと推移していくという大きな流れを提示します。前期を代表する歌人が額田王と人麿、過渡期の歌人は赤人、憶良、旅人、そして好機を代表する歌人が家持です。
著者はおなじ岩波新書で『柿本人麻呂』を上梓しており、『万葉集』の最大の歌人である人麿についてのくわしい解説はそちらにゆずるという意識もあったのかもしれません。本書では、山上憶良にも人麿に多くのページを割いて解説がなされています。庶民の生活のリアリティに鋭いまなざしを向けていることが高く評価されており、とくに子どもを主題としている点については、千家元麿の詩を引きあいに出して、時代を越えた鮮烈な印象をあたえることに著者は注目しています。
そのほかでは、藤原氏の勢力が伸長する歴史的な背景のなかで家持の内面に立ち入った考察もなされています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これが定説・・・。先にこの方たちの著書に接していたら、日本古代史ひいては歴史に一切の興味を持ちませんでした。全体的にソフトな語り口と、読みやすい文章には好感。
北山茂夫の作品
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