穀物メジャー―食糧戦略の「陰の支配者」 (岩波新書 黄版 172)

著者 : 石川博友
  • 岩波書店 (1981年10月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004201724

穀物メジャー―食糧戦略の「陰の支配者」 (岩波新書 黄版 172)の感想・レビュー・書評

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  • 高校時代これを読んだとき、「おお、世界は穀物メジャーが支配しているのか!ここに就職したい〜」と決心。しかし次の瞬間、自分は英語が嫌いだったと気が付きあきらめました。

  • 裏側記入
    カーギルの侵攻を許すか、許さないかで揉めた騒動(鹿児島県志布志における配合飼料工場の建設)についてドキュメンタリーを書いているところがこの本の一番価値のあるところ。どの日本企業も「価格競争でカーギルには負けるから勘弁してくれ」と言っているのが面白い。潤沢な資本を武器に価格競争を仕掛ける、というのは最も正しい経営戦略の在り方なのかもしれない。ただ、それを可能にするまでにどのように資本を蓄えるか。カーギルがそれを可能にしたのは株式を同族でしか共有せず、利益剰余金を配当金に回すことなく投資に注いだことがやはり一番の成功要因なのだろうか

  • 農業界を牛耳る穀物メジャーについての本。
    30年以上前の本のため現在とは状況は異なるかもしれないが、
    生活の最も根幹をなす食の分野を少数の穀物メジャーが握っていると思うと石油メジャーより恐ろしい。

    同時に、その多くは一族企業であるという穀物メジャーの経営者一家に生まれてきたら勝ち組だよな、うらやましい…と思う。

  • 日本で、商社が大きな役割を果たしているという点で、
    石油も穀物も同じなのかもしれない。

    海外で、どの会社がどういう活動をしているか、日本語ではなかなか情報がない。

    テレビ番組で紹介されるだけでは記憶に残らず、本だから嬉しい。

    変わりゆく穀物の取引。
    ある時点の状況を知るのによい。

  • 評者のように多少なりとも経済をかじった人間ならば「メジャー」と言われて思いつくのはオイルメジャーではないだろうか?
    近年の資源高でオイルメジャーと言えばエクソン・モービル、BP、ロイヤルダッチシェル、シェブロン・テキサコ、鉄鉱石などの資源メジャーではヴァーレ、BHPビリトン、リオ・ティントがほぼ寡占状態にある。
    ところが、これらとは別に数十年前には「穀物メジャー」と呼ばれるものが既に存在していたのは評者にも驚きであった。
    評者にとってカーギルは「穀物を扱う会社」としか知らなかったが、実は数十年も前からコンチネンタル社やブンゲ社と呼ばれる非上場の会社とともにアメリカの食糧戦略を担う存在になっていたのである。
    我々は小学校で習った通り、穀物に関してはほぼ100%近くを輸入に頼っている。それらがカーギルなどの穀物メジャーにほぼ生殺与奪を握られているといっても過言ではない。
    もっとも筆者が書いているように、現在においては「日本はアメリカの国益」であるため、一気に穀物供給を停止される懸念はあまり考えられない。
    しかしながら、我々が旧ソ連に対して一夜にして数百万トンもの穀物を売りさばいたという離れ業をやってのけた穀物メジャーの寡占状態は、資源メジャーと並んでよくよく念頭に置いておく必要がある。

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