- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004201878
日本文化史 第2版 (岩波新書 黄版 187)の感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
思想史家の家永三郎が、古代から江戸時代に至るまでの日本の文化史を新書一冊の分量で概観することができる本です。
全体を通して平易に書かれており、日本文化史の概要を得るのに有益な本だと思います。ただし、マルクス主義歴史学の影響を感じるような叙述がところどころ見られます。政治や生活といった領域と比べると、文化史という領域ではマルクス主義歴史学の偏りがとくにめだって現われるように感じるのですが、本書もその弊を完全に免れているとはいいがたいのではないかという気がします。 -
日本の「文化」(本書では、「学問や芸術や宗教や思想・道徳などの領域を指す」狭義の「文化」)の歴史を概観した一冊。コンパクトながら日本史全体を俯瞰できる教科書的内容となっている。
初版は1959年(昭和34年)であり、第二版の出版は1981年(昭和56年)。初版から第二版までの間に22年、第二版から今日まで33年の経過がある。おそらく日本史研究の進展によりいささか古い記述もあるのだろうが、最新の状況については日本史教科書等により把握したうえで、本書により文化史の全体像を捉えるという使い方をするうえで、未だ他にかわる書物は少ないだろう。 -
著者の知識の広さに驚きながら、難しいところは飛ばし飛ばしですが、とにかく一気に読み切りました。「はじめに」に書かれているとおり、高い価値を持っているものとそうでないものを的確に見分けるという姿勢が貫かれています。真実追及への努力をゆるめない著者の信念が伝わってくるようでした。
-
[ 内容 ]
現代の文化的創造は、歴史の真実に正しく立脚することによってはじめて可能となる。
著者は、原始いらいの日本の文化の流れを、その担い手、文化的伝統の形成過程、海外の文化との交流などの視点からとらえ、その中から私たちが二一世紀に向けて真に継承すべきものを明らかにする。
英訳されて海外にも広く紹介された旧著の全面改訂版。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
1999.04.07 (wed) 19:52 [一時間20分の安楽]より
家永三郎の作品




この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。




外部サイトの商品情報・レビュー
日本文化史 第2版 (岩波新書 黄版 187)を本棚に登録しているひと
-
- overload0828
- 2018年1月21日に登録
-
- hua1311
- 2017年11月3日に登録
-
- ishii02600595
- 2016年4月23日に登録
-
- takemaster
- 2016年3月4日に登録
-
- aokizemi
- 2016年1月25日に登録
-
- suturebito
- 2014年12月17日に登録
-
- 別府
- 2014年10月1日に登録
-
- kaiichiro
- 2014年6月11日に登録
-
- voidstar
- 2014年6月10日に登録
-
- オルタンシア
- 2017年12月11日に登録
-
- nobutaka41
- 2016年1月29日に登録
-
- 千世
- 2016年1月14日に登録
-
- ggd00532
- 2014年10月7日に登録
-
- leganto
- 2014年8月5日に登録
-
- hideo
- 2013年11月24日に登録
-
- chuno
- 2011年4月22日に登録
-
- 猫まる◎
- 2018年4月13日に登録
-
- ryooon0511
- 2015年1月14日に登録
-
- どうして
- 2014年10月17日に登録
-
- andrk
- 2013年7月15日に登録
-
- ふせいぬ
- 2013年2月11日に登録