西部開拓史 (岩波新書)

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  • / ISBN・EAN: 9784004201922

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  •  長い19世紀はアメリカ合衆国の拡大の歴史であった。

     そして、それは、米系白人による、金・物といった富に対する強欲と貪欲と、他者に対する傲慢に彩られており、彼の「蛮」としての一面を大きくクローズアップさせるものだ。
     ゴールドラッシュ然り、米国原住民に対する蛮行然り、農業と牧畜業の発展のための土地漁り、その極致たる米西戦争然りだ。

     もちろん、アメリカ人の特性は「蛮」で露わになる部分だけではなく、また、この「蛮」は、19世紀という時代相とも無関係ではないだろう。
     しかし、本書に見える負の面が米系白人の心性の一であり、それが露わに、あるいは極北と化す場合があるというのも確かと考えられる。
     そういう意味で、良くも悪くも世界の政治・経済を動かす立場にある米系白人の心性を認識しておくために、本書は一読に如くはないと言えそうだ。

     1982年刊行。著者は東京女子大学教授。

  • 読みやすい通史

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