西部開拓史 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
3.00
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 36
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004201922

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  •  長い19世紀はアメリカ合衆国の拡大の歴史であった。

     そして、それは、米系白人による、金・物といった富に対する強欲と貪欲と、他者に対する傲慢に彩られており、彼の「蛮」としての一面を大きくクローズアップさせるものだ。
     ゴールドラッシュ然り、米国原住民に対する蛮行然り、農業と牧畜業の発展のための土地漁り、その極致たる米西戦争然りだ。

     もちろん、アメリカ人の特性は「蛮」で露わになる部分だけではなく、また、この「蛮」は、19世紀という時代相とも無関係ではないだろう。
     しかし、本書に見える負の面が米系白人の心性の一であり、それが露わに、あるいは極北と化す場合があるというのも確かと考えられる。
     そういう意味で、良くも悪くも世界の政治・経済を動かす立場にある米系白人の心性を認識しておくために、本書は一読に如くはないと言えそうだ。

     1982年刊行。著者は東京女子大学教授。

  • 読みやすい通史

全3件中 1 - 3件を表示

プロフィール

東京女子大学名誉教授。主な著作:『検証アメリカ500年の歴史』(平凡社,2004),『アメリカを揺り動かしたレディたち』(NTT出版,2004),M・L・キング『黒人の進む道』(訳,明石書店,1999)。

「2005年 『民衆のアメリカ史 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

猿谷要の作品

ツイートする