バナナと日本人―フィリピン農園と食卓のあいだ (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004201991

作品紹介・あらすじ

スーパーや八百屋の店頭に並ぶバナナの九割を生産するミンダナオ島。その大農園で何が起きているか。かつて王座にあった台湾、南米産に代わる比国産登場の裏で何が進行したのか。安くて甘いバナナも、ひと皮むけば、そこには多国籍企業の暗躍、農園労働者の貧苦、さらに明治以来の日本と東南アジアの歪んだ関係が鮮やかに浮かび上がる。

感想・レビュー・書評

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  • まっとうな消費者たるもの生産者のことを慮るべきではないか、というのが本書の主題だろう。
    本書では、このテーマについて、わたしたちがいつでも購入できるバナナに注目し、生産されるフィリピンミンダナオ島の農民や労働者の状況、多国籍企業の動向などを詳細にレポートしながら、わたしたちがまったく意識を向けたことのない生産者の姿を明らかにしている。
    初版は1982年である。30年以上経過した現在の状況は果たしてどうなっているのだろうか。

  • 知らなかった、そんな陳腐な感想が最初に思い浮かんだ。フィリピンに住んでいたのに、ASEANで働くを推進しているのに、ミンダナオで麻やバナナを巡って多くの不幸が生まれていたなんて

  • 1982年刊。日本のバナナ輸入の最大相手国がフィリピンで、シェアは95%にも及ばんとする。その輸出入、生産管理は米国多国籍企業によるが、その暗躍を解説する。米国の植民地フィリピンへのプランテーションの実相、戦後独立後も現地農家や無産労働者への経済的圧迫(特に高利の貸金漬けに落とす手法)を図っているかが読み解ける。少し古いが、バナナの小売価格の約2%しか現地生産者の手に渡らない構図は知って損はない。特に4~6、9章は価値あり。また、バナナ以外の現在の産物(繊維、輸入食品)に妥当する可能性も念頭に置けるはず。
    栽培品目に関する選択の自由の重要性、そして、その選択の自由を確保するための借入金の極小化の必要性に思いが至るのではないか。

  • 20年以上前の卒論のネタ

  •  
    ── 鶴見 良行《バナナと日本人 ~ フィリピン農園と食卓のあいだ 19820820 岩波新書》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4004201993
     
     鶴見 俊輔 哲学評論 19220625 京都 20150720 93 /0724 訃報/政治運動、大衆文化研究
     鶴見 良行  人類学 19260428 米国 19941216 72 /祐輔の甥/憲の子
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19220625
     多士才々 ~ 鶴見家の人々 ~
     
    (20150724)
     

  • 読書HACKS! の原尻純一氏のお勧めで、手に取ってみる。「バナナと日本人」とは、何か象徴的な意味と思えば、そのままバナナの話。文章が凝っているとかではなく、そのままバナナの話。バナナ好きではなければ、バナナ本一冊って、しんどいと思うが何故推したんだ!的バナナの話。
    まあ、バナナは好きだけどさ。。。

  • 私たち日本人がバナナを安く買える理由。

    その一つは、フィリピンの労働者が非常に安い賃金で働かされているから。
    ・彼らには初期投資の際に抱えた「借金」がある。
    ・彼らの「囚人の労働」に組み込まれている。
    ・彼らには作物や栽培方法等の「選択の自由」はない。
    ・借金を返すため、家族総出で働く。子供が学校に行く余裕もない。
    ・よって生きていくためには、バナナ農園での仕事を続けざるを得ない。

    このような構造を作り上げたのは、日本を含む先進国。
    「バナナ安くて嬉しいなぁ」と思うだけじゃなくて
    「なぜ安いのか」を考えたら、この本のようにもっと広い視野で物事が見えてくる。
    そうなりたいな。

  • 著者:鶴見良行(1926-1994)人類学者。 
    内容:プランテーションを経済学的に分析する。

    バナナ生産と現地農家と流通販路を多国籍企業がどのように支配しているかを、現地での調査や過去の資料をもとに実証的に示している。また、安直なグローバル化・資本主義批判にも走っておらず、いたって冷静な本。

    【メモ】
    ・『鶴見良行著作集』もある。
    ・鶴見俊輔は著者のいとこらしい。

  • 会社や地名などがゴロゴロ出てきて中盤以降はかなり読みづらかった。

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